てっぺんの上 (文研じゅべにーる)

  • 文研出版
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本棚登録 : 69
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784580823860

作品紹介・あらすじ

「遠くへいきます」 そう書かれたメモを残して母親がひとり家を出たのは、エナの5年生の入学式の日だった。
エナの心には、それからいつも罪悪感が付きまとう。
家を出る直前、「どこにでも行けばいい」と母をなじったのは自分だったからだ。
人生には、悪いことが必ずあるけれど、悪いことの中にもきっといいことがある。そう考えたら、前を向くことができるはずです。
エナは最悪な時の中で、勝頂山からの景色を見て、悪いことばかりではなかった日々に気付きます。「見方を変える」ことの必要性が、読者にもきっと伝わる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • スカイエマさんの挿絵が素敵な1冊。母が出ていき、父も職探しで不在。祖母と暮らすことになった少女の心の葛藤と成長の物語。

  • #てっぺんの上 #読了
    5年生のエナは自分が言った一言でお母さんが家を出て行ってしまったと思っている。家族っていろいろありますよね。本音を言わ ないのも、言い過ぎ るのも苦しい。両親のいざこざを見ているから友達との距離感に戸惑うのも共感。思春期の必読書。
    #児童書
    #イノウエミホコ

  • 自分がつい言ってしまった一言でお母さんが出て行ったと悩むエナ。

    おかあさんのいない家は普通じゃない、友達なんかよべない、と自分から人と深く関わらないようにしていても、同級生同士が呼び捨てで呼び合う様子に胸が傷んだり、と、小学5年生女子の複雑な胸の内がわかる。


  • お話の中にある絵がとても素敵だった。どうしようもないこと、やりきれないこと、たくさんあるけど見方を変えて前に進んでいけるといいな。

  • 5年生の始業式の日に母が家を出て行き、祖母と暮らすことになったエナ

    物語を書くことが好きで友だちもできるが、深い話をしてケンカになってしまうのがこわく、誤解されてしまう

    工場がつぶれ仕事を探していた父から届いた連絡には、母との決別、転校の予感が

    「……最悪」

    しかしエナはスーパーで出会った“焼きそばくん”=レオとつらさを分かち合うことができ、二人で勝頂山の山頂をめざす

    最悪なときに獅子王が見た風景を知りたくて

    《自分がほんの少し見方を変えれば、例え同じことでも、こんなふうに違って見えるのかもしれないって。》

    生きづらさをかかえる子どもたちに贈る物語
    スカイエマが描くインパクトのあるイラストで

  •  お母さんが家を出て行ったのは、自分が言ったあの言葉が原因だと思い、心を閉ざすエナ。
     工場を廃業したお父さんは、仕事探しでしばらく家を離れ、エナはおばあちゃんの家から学校に通うことになった。

     買い物に訪れたスーパーで、レオという少年と出会う。ㇾオも家庭の事情があって買い物に来ているようだった。学校での友だちとは違い、レオには心の内を話せるような気がした。

  • スカイエマさんの絵が非常に良くて、おばあちゃんの背中に、抱きつくシーンとか、一緒に泣けてきた。見方を変えて、希望を持って❗️

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著者プロフィール

愛知県生まれ。『学習塾グリーンドア 生徒が生徒を募集中!?』(ポプラ社)でデビュー。その他の著作に「男子☆弁当部」シリーズ、『ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!!』(すべてポプラ社)などがある。

「2020年 『ぼくたちはプライスレス!(2) 新キャラは、いじわる貴公子!?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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