奈落の神々炭坑労働精神史 (平凡社ライブラリー も 5-1)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582761559

作品紹介・あらすじ

「金のわらじ履いても地面の上にゃ探しあてきらん」-苛酷な地下労働の集団のなかで生まれ、今は失われた精神の形を、近世・近代の長い歴史と、ヤマを追われた人々の多様な声の中に探りあてる。

感想・レビュー・書評

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  • 精神史とあるけれど、炭坑労働史とあいまって、非常に興味深い内容であった。労使間の問題もあるけれど、むしろ鉱夫同士の問題や、鉱夫あるいは採炭業全体に漂う「空気感」が見事に浮かび上がってくる。

    ある意味、陰惨な社会ではあるが、かならずしもそのネガティブな面だけを強調すること無く、淡々と書き綴られているところがいいと思う。

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著者プロフィール

森崎和江(もりさき・かずえ) 1927年朝鮮大邱生まれ。福岡県立女子専門学校(現・福岡女子大学)卒。詩人・作家。谷川雁・上野英信・石牟礼道子などと「サークル村」をおこし、文化運動・大正炭坑闘争を闘う。執筆活動・テレビなどで活躍した。主な著書に、『まっくら』『奈落物語』『からゆきさん』『荒野の郷』『悲しすぎて笑う』『大人の童話・死の話』『第三の性』『慶州は母の呼び声』など多数。詩集に『かりうどの朝』『森崎和江詩集』など。2022年、95歳で死去。

「2024年 『買春王国の女たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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