- Amazon.co.jp ・本 (566ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582761795
作品紹介・あらすじ
ハイデッガーは果たして宿敵ニーチェを読み破ることができたか?「最後の形而上学者」の偉大と限界、栄光と挫折とを、比類ない精確さと執拗さをもって解き明かした名講義の定評ある翻訳。
感想・レビュー・書評
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自身の著作は難解であるのに、この講義はとても分かり易い!
当然、哲学者「ハイデガー」の眼を通しての「ニーチェ論」なので、「?」や同意しかねる部分は存在するのですが、それを差し引いても、と言うよりは、ハイデガーの思想を吟味するために、敢えてその部分を考察しつつ、読む価値のある1冊(全2巻)であると思います。
勿論、本書読破後は、1次資料であるニーチェ自身の著作に触れることをお勧めします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハイデッガーの講義ノートはどれも面白い。大変自信満々の講義だったと聞いたことがある。この翻訳もすごいと思う。ずいぶん長い時間をかけて楽しんだ。
「真理」を下に見るハイデッガーの態度には衝撃を受けた。ものの考え方が変わった。
ヨーロッパの特殊性に対する強い主張も印象深い。読みようによってはヨーロッパという一地方に留まり普遍性を持ち得ないという事に対する自覚のようにも思えるが、後半世界を見下ろすナチズム思想を見いだしてがっかりもした。 -
ヒューマニズムについて への導入として買ってみた一冊。二つは全く本の厚さが違うが本筋は似ていると思う(外観は全く違うが)。ロッククライミングと長く険しい上り坂の違いみたいだと思う。
まだ一巻しか読んでいないが
ただ繰り返される流行と本当に創造的とされるものとの間の差異は実は紙一重であるのかもしれない。どちらもそれぞれの仕方で過去や未来と接続し、向き合い現在に形を与えていく。その紙一重の違いが何によるのか?そこを見極めていかないと大変なことになると感じた。
ただ前者は向き合った上でそれを再度似た形で反復してゆく、後者は向き合った上でそれを噛み砕き超え出てゆく。二つの向き合い方はそれぞれに異なる。前者はそれがなんであるかを深くは問わずに、当たり前の出来事のようにそれを反復してゆく。
開かれた明るみ 暗い森の中でそれを探し求める姿勢
それがなんなのか 二巻に期待したい。 -
ハイデッガーは果たして宿敵ニーチェを読み破ることができたか?「最後の形而上学者」の偉大と限界、栄光と挫折とを、比類ない精確さと執拗さをもって解き明かした名講義の定評ある翻訳。木田元さんによる解説付き!!
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原書名:Nietzsche
1 芸術としての力への意志
2 同じものの永遠なる回帰
著者:マルティン・ハイデッガー(Heidegger, Martin, 1889-1976、ドイツ、哲学)
監訳:細谷貞雄(1920-1995、東京都、哲学)
訳者:杉田泰一(1937-、哲学)、輪田稔(1940-)
解説:木田元(1928-2014、新潟市、哲学) -
難しかったー 歯がたたないだめだこりゃ