- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582764369
作品紹介・あらすじ
本を読むことは大切だ。その魅力を説くのは活字である。本を読むことだけが大切なのではない。その真実を説くのも活字である。にもかかわらず、我らの時代の本と活字はそれを怠ってきた。安易な「活字離れ」「本離れ」の嘆き節を一蹴、本の復権と活字の再生を説く檄文14篇。
感想・レビュー・書評
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活字こそがあらゆる文化の中心となるべき。
なぜなら人は言葉によって思考するから。思考を言葉によってセイルするから、人の中心に言葉があるといってもよい。
知性はその知性の力ゆえに権威として尊敬され、そしてそれをそのままにして権力となった。
大学を出ていなくとも人間が知性と無縁ではない。大学に代表されるような知性はそうした異質な知性の存在を拾い上げられなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
400 青聟社
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この人の書くものは、読むのに体力を使う。
頭をフルに働かせないとダメだから。
そして、そうしなくてはならないと教えてくれる。 -
活字フェチです。
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【本書より】人の未熟を理解しなければ、正しい意味の権威ではない。日本はこの二十数年間、そうした意味での権威を欠いていたのだ。活字という思考の根源は、そうした意味で、あまりにも怠惰でありすぎた。「活字以外に文化は存在しない」というのは、他者に対する想像力を欠いた、ただの傲慢だ。
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平凡社版