浮上せよと活字は言う 増補 (平凡社ライブラリー は 21-1)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582764369

作品紹介・あらすじ

本を読むことは大切だ。その魅力を説くのは活字である。本を読むことだけが大切なのではない。その真実を説くのも活字である。にもかかわらず、我らの時代の本と活字はそれを怠ってきた。安易な「活字離れ」「本離れ」の嘆き節を一蹴、本の復権と活字の再生を説く檄文14篇。

感想・レビュー・書評

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  • 活字こそがあらゆる文化の中心となるべき。
    なぜなら人は言葉によって思考するから。思考を言葉によってセイルするから、人の中心に言葉があるといってもよい。
    知性はその知性の力ゆえに権威として尊敬され、そしてそれをそのままにして権力となった。
    大学を出ていなくとも人間が知性と無縁ではない。大学に代表されるような知性はそうした異質な知性の存在を拾い上げられなかった。

  • 400 青聟社

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  •  この人の書くものは、読むのに体力を使う。
    頭をフルに働かせないとダメだから。
    そして、そうしなくてはならないと教えてくれる。

  • 活字フェチです。

  • 【本書より】人の未熟を理解しなければ、正しい意味の権威ではない。日本はこの二十数年間、そうした意味での権威を欠いていたのだ。活字という思考の根源は、そうした意味で、あまりにも怠惰でありすぎた。「活字以外に文化は存在しない」というのは、他者に対する想像力を欠いた、ただの傲慢だ。

  • 平凡社版

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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