星の王子さま (平凡社ライブラリー)

  • 平凡社
4.07
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本棚登録 : 179
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582765625

感想・レビュー・書評

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  • 憂い顔の『星の王子さま』―続出誤訳のケーススタディと翻訳者のメチエ
    https://booklog.jp/users/kei1122/archives/1/4902854309
    で、
    「声に出して読んだときに稲垣訳はよどみなくすなおな、また歯切れのよいメロディーに乗って聞こえてくる」(P88)と、抜きんでていると推されていたので手に取りました。

    確かにすごく読みやすい。分かりにくい、と思うところが少ない。読み比べで読んだのが少しもったいなかったです。

    「読みやすい」というそのことに感動してしまった。次に読むときはもっと時間をかけて読みたいな。この訳はあまり有名ではなさそう(ブクログの登録数は現在160人)なのが残念。

    「大切なものは目には見えない」(P127)

  • <「星の王子さま」複数訳読み比べ>
    今回七訳読み比べた中で、私は一番しっくり来た訳。
    何が、というと難しく、相性というしかないし、「憂い顔の『星の王子さま』」で訳として最も高評価だったことも印象に影響していると思うが。

  • 大人向けの本だと思う。胸がきゅうってなります。王子様が訪れた小惑星の人たちは、大人を象徴していて、なんともいえない気持ちになる。大人になるってそういうことなのかな。色々と忘れていってしまうのかな。寂しいな。 いつまでも子どもの頃のような純粋な気持ちを持ったままではいられないのかな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「大人になるってそういうことなのかな。」
      時折、純粋な心を思い出すために、この本があるんです。
      「大人になるってそういうことなのかな。」
      時折、純粋な心を思い出すために、この本があるんです。
      2014/04/25
  • 奥行き深い。
    読み返す度、子供時代に失った何かに浸れる、大人のための本。
    分量もちょうどよく、読みやすい。

  • ボランティアの方の読み聞かせ
    *********
    ★2024.01(1-2)
    ★2023.07(2-1)

  • ブックカバーをめくると、平凡社ライブラリーでは珍しい、ブルーとシルバーのハード装丁

    訳も読みやすく、星の王子さまの深い世界観に惹き込まれるよう。比較的若い読者におすすめしたい、大切なひとがいる人にも、

    読後に、
    温かい気持ちになれる一冊、前半の王子様の出会う特徴的な大人たちもどこか身近にいそうで、大人になって再読も良い作品

  • 「大切なものは目には見えない」
    そうつぶやくのは別の星からやってきた小さな「王子さま」。本書はその王子さまと、地球で飛行機を操縦しているらしい主人公との交流を描きます。

    ふたりのやりとりは素朴でやさしく、そしてせつなく、美しく、1ページ1ページを大切に読みたくなりますし、世界観にぴったりなかわいらしい挿絵も相まって本自体がひとつの宝箱のように感じられます。冒頭の一文のような使い古されてすりきれた言葉でも、この本の中で出会うと、本当にそうなんだろうと思わせる説得力を持って立ち現れてくるから不思議です。

    絵本のようで一見子供向けに思われますが、文章の奥にある意味や伝記的事実との関連を考えたり、原作のフランス語など自分の読める外国語で読んでみたりと、年齢を重ねてからも楽しめる作品です。

    ここに引用しきれないくらい素敵な言葉がたくさん詰まっているので、実用書や学問書に疲れた時には、ぜひ、読んでみてください。
    (教養学部後期課程・4年)

    【学内URL】
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000015743

    【学外からの利用方法】
    https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/literacy/user-guide/campus/offcampus

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00111175

  • 本当に大切なものは目に見えない。

  •  見栄っ張りな大人をチクチクと批判する王子にもまた、独りよがりなところがあって、素直にその言葉を受け止めがたいところがあった。
     自分の確認の為だけに、バラたちに対して「あなたがたのために、だれも死のうなんて思わないよ」なんて言葉を投げかけてしまうところは特に、自分の周囲のものしか見えていない感じで引っかかる。
     ただ一方で、「自分がなじみになるものしか、人は知ることはない」や「ぼくはぼくの花に対して責任がある」といった言葉から伝わる誠実さを考えたとき、納得できないと思った事柄もストンと胸に落とし込ませた気がした。

  • 地球にやってきた王子様と砂漠に不時着した飛行士のお話。
    詩のような物語です。

  • 請求記号:953.7サ
    資料番号:010840650

  • 箱根の星の王子さまミュージアムに行って、多くの人によって翻訳がなされていることを知って、小学生の時に別の翻訳者で読んだこの本を手に取った。
    小学生だった自分にはいまいちよく分からなかった本だったけれど、今は色々と分かるようになって、読んでいるうちに気づかされうことも多く、嬉しく思いながらも、少し悲しくなった。
    もし、私がフランス語を読めたなら、フランス語で読んでみたいと思える一冊。

  • 星の王子さまミュージアムで購入した、平凡社の綺麗な一冊。訳者の意気込みがすごい。

    大人になった今この作品を読んで、僕が恐れているのは「大人になること」だったのかなと、気づくと同時に、すこし誇らしくもある。大人になる段階の行事を、そこでの挫折を恐れているつもりだったけれど、本当は、そこでねじまがってしまうことを恐れていたんだ。そして、切り抜けた

  • 子どものためのようで、大人のための本って、ことで読んでみた。

    命や人のタイプについて描いた本かな。

    抽象的過ぎる部分は、想像力のない私にはイメージ沸かなかった。
    もう2回くらい読めばよいのか。

  • 新訳読み比べをしているので、その観点から。
    翻訳とフランス語を生業としている方の作品です。 接続法やら複雑な過去形から成り立つフランス語を 原文に近い形で読みたければ、言語学者のものがよいかも。王子様のセリフが相手によって丁寧になったりカジュアルになったりと書き分けられているのが他にはなかった特徴かと。 文学、詩的ということに目を向けるなら小説家によるモノのほうがよいかもしれませんが、それが原文とどれだけ距離があるのかは、私には分かりません。

  • 間違いなく名作。子ども向けでもあり、大人向けでもある。

    作者自身が偵察飛行中に地中海で消息を絶ったというのがなんとも皮肉のようであり、しかし彼も王子さまのようにどこかに旅に出たのではと思ってしまう。

    満天の星のなかでバラはどうしているだろう。羊の口輪は頼りなげに、それでも巻きついているだろうか。王子は五億の泉を見上げながら、五億の滑車と綱の歌を聴いているだろうか。

    満天の星のどこかに、ぼくもなじみを見つけたいと思わされた。

  • 王子さまの「ぼくの星は小さすぎて、どこにぼくの星があるか、
    君にさしてあげられないけどね。そのほうがいいさ。」
    ・・・この台詞から続く場面が好きです。

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著者プロフィール

作家、飛行士。1900年6月29日フランスのリヨンに生まれる。
第二次大戦中、1944年7月31日任務のためコルシカ島のボルゴ基地からP-38型ライトニング偵察機で単身飛び立ち、そのまま消息を絶つ。
著書:『南方郵便機』(1929)、『夜間飛行』(1931)、『人間の大地』(1939)、『戦う操縦士』(1942)、『ある人質への手紙』(1943)、『星の王子さま』(1943)、『城砦』(1948)、『若き日の手紙』(1953)、『手帖』(1953)、『母への手紙』(1955)、『人生に意味を』(1956)

「2006年 『朗読CD フランス語で聴こう「星の王子さま」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの作品

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