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- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582766622
作品紹介・あらすじ
「無知が人の役に立ったことがあるか!」先達として敬意を払っていた渡り職人出身の活動家ワイトリングに対して、マルクスは声をあららげる。一八四〇年代後半、『共産党宣言』へと至る時期、運動の主導権をめぐって、相互批判が続いている。ヘス、シャッパー、またエンゲルスらとともに一人の亡命ドイツ人活動家であったマルクスを群像のうちに等身大に描きだし、歴史の現場でその思想の本体をとらえる。
感想・レビュー・書評
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『ぼくらの頭脳の鍛え方』
文庫&新書百冊(立花隆選)159
マルクス詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マルクス・エンゲルスの若き日々、そして彼らの先達であった活動家たちに焦点を当てた一冊。
マルクス研究および社会思想史として優れているのは勿論ですが、人間ドラマとして読むだけでも大変面白い。革命に生きた人々の触れ合いと相克を丹念に描いており、惹きこまれること請け合いです。
特に主役の一人である活動家ワイトリングの姿は印象深い。コスモポリタン的な矜持と高いカリスマ性によりドイツ社会革命運動を牽引するワイトリング。しかし、その傲慢さと理論性の欠如により挫折し忘れ去られてゆく様は読み手の心をざわつかせます。
初版1971年なれど、今もってその輝きを失わない名著。是非どうぞ。
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