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- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582767537
感想・レビュー・書評
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(推薦者コメント)
性愛文学の代表作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2012/4/2読了。
18世紀のイギリスで書かれたエロティカ(性愛文学)の古典的作品。発禁を受けながらも世界中で玉石混淆の様々な版が出されたという。日本も例外ではなく、古書店に行けば何種類もの版を見かけるし、戦後の発禁本のリストには当然ながら名を連ねている。
が、今読んでみると、非常に上品で表現豊かな明るいポルノグラフィという印象である。上品で、というのは現在の成人向け官能小説と比しての話であり、表現豊かな、というのは青少年向けのアダルトライトノベルと比しての話である。明るい、というのは性を主題として扱った多くの文学作品に比しての話である。
主人公が基本的に楽天的で快楽を求めるに恐れを知らず屈託がない、登場人物がみな美男美女で嫉妬や悪意といった負の側面を持つ者がほとんどおらず、また御都合主義の無理矢理なハッピーエンドでロマンチックラブにきっちりはまって終わる、などといった点が、この明るさを支えているのだろう。文学的かどうかは別にして。
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