- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582768671
感想・レビュー・書評
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なんて素晴らしいんだ!
全ての芸術家と全ての音楽家にオススメする。
ベートーヴェンに対する著者の異常なまでの好奇心によって、多視点から大胆ながらも細やかにそしておおらかに人間像を表現している。
名著!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベートーヴェンがめちゃくちゃ好きな作者さんによる一冊で、彼への愛に溢れている。
文体は読みやすく、さくさく読める。彼の生活と作品、歴史的背景が同じ流れで進む本に今まで出会えなかったので、とてもタメになった。他の音楽家たちとのエピソードも面白い。シューベルトがベートーヴェンを隠れながら推してるところとか。
第九のメロディーの初出が他の曲にあったというのにびっくり。そんなに大切にしていたメロディーなのか。
森の中を散策して構成していたというのも、今までの気難しい印象からは以外だった。でも第九でも出てくるシラーの詩を考えたら納得。
あこがれのゲーテに会いたくて会いたくてやっと会えたエピソードが可愛い。
Plaudite, amici, comedia finita est. -
■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001128079
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「ベートーヴェンの生涯」というタイトルだけですと、ロマン・ロラン著の同タイトル本のほうが有名ですが、青木やよひさんの本書はそれに負けておらず、むしろより正確な情報を盛り込んでいると思います。
青木やよひさんのベートーヴェン研究著書はたくさんありますが、本書はその集大成と言えるでしょう。
ロマン・ロラン著のものと併せて読み比べるのも面白いかもしれないですね。