あること、ないこと

著者 :
  • 平凡社
3.53
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本棚登録 : 363
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582837759

感想・レビュー・書評

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  • 「この本は、ジャンル分けへのささやかな抵抗であります」とあとがきにあるように、この本にジャンルは付け難いな、とおもった。おもしろかった。

  • ちょっと前のクラフト・エヴィング商會の本ぽい

  • タイトル羅列が好きだった

  • ある様でない事の分類し難い不思議な本。

  • ジャンルに捉われずに物語のかけら、詩、事典、エッセイなどがたくさん詰まっている。
    良く言うと色んなアイデアを出し惜しみせずに書いてある。悪く言うとどれも少し中途半端に感じてしまう。
    桃太郎工場が好き。

  • 彼の文章は珈琲とよく合う。
    涼やかな風に焼きたてのパン、たっぷりのコーヒー。そういうささやかですてきなものたちが収められているような。

  • いつもどおりのどちらでもあるストーリー。

  • 2018年12月9日読了。

    「エッセイでも小説でもなく、そのどちらでもあって、どちらでもない本です。
    詩のようで、物語のようで、事典のようであって、身辺雑記のようでもあります。」
    そう帯に書かれていたとおりの本だったので、一気に読むことが難しく、空いている時間に少しずつ読む進めてきたので、読み終わるまでに長い時間がかかってしまいました。
    どう表現すればいいのかな?なんとなく、吉田さんの頭の中を覗かせて貰ったような、そんな気分になりました。

  • エッセイとものがたりのあいだ。
    ふわふわとあいまいな世界。
    懐かしくて、ちょっとウソ。

  • +++
    世界を繙く事典、探偵譚、他の惑星から来た友人、思い出深い食堂や音盤、長い置き手紙──虚実の出会う場所を描く美しい物語の数々。
    +++

    タイトルの通り、まさしくあること、ないことがぎっしりと敷き詰められた、一枚の美しい絨毯のような印象である。あることとないこととの境も曖昧で、すべてが詩のようでもあり、心象風景のようでもある。著者の作品に触れるたびに思うことだが、一瞬で遠くへ旅して戻ってくるような心地の一冊である。

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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