- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582837759
感想・レビュー・書評
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「この本は、ジャンル分けへのささやかな抵抗であります」とあとがきにあるように、この本にジャンルは付け難いな、とおもった。おもしろかった。
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ちょっと前のクラフト・エヴィング商會の本ぽい
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タイトル羅列が好きだった
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ある様でない事の分類し難い不思議な本。
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ジャンルに捉われずに物語のかけら、詩、事典、エッセイなどがたくさん詰まっている。
良く言うと色んなアイデアを出し惜しみせずに書いてある。悪く言うとどれも少し中途半端に感じてしまう。
桃太郎工場が好き。 -
彼の文章は珈琲とよく合う。
涼やかな風に焼きたてのパン、たっぷりのコーヒー。そういうささやかですてきなものたちが収められているような。 -
いつもどおりのどちらでもあるストーリー。
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2018年12月9日読了。
「エッセイでも小説でもなく、そのどちらでもあって、どちらでもない本です。
詩のようで、物語のようで、事典のようであって、身辺雑記のようでもあります。」
そう帯に書かれていたとおりの本だったので、一気に読むことが難しく、空いている時間に少しずつ読む進めてきたので、読み終わるまでに長い時間がかかってしまいました。
どう表現すればいいのかな?なんとなく、吉田さんの頭の中を覗かせて貰ったような、そんな気分になりました。 -
エッセイとものがたりのあいだ。
ふわふわとあいまいな世界。
懐かしくて、ちょっとウソ。 -
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世界を繙く事典、探偵譚、他の惑星から来た友人、思い出深い食堂や音盤、長い置き手紙──虚実の出会う場所を描く美しい物語の数々。
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タイトルの通り、まさしくあること、ないことがぎっしりと敷き詰められた、一枚の美しい絨毯のような印象である。あることとないこととの境も曖昧で、すべてが詩のようでもあり、心象風景のようでもある。著者の作品に触れるたびに思うことだが、一瞬で遠くへ旅して戻ってくるような心地の一冊である。