刀と首取り: 戦国合戦異説 (平凡社新書 36)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582850369

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    戦国時代の合戦場、馬上で白刃を振るう武将、刀で渡り合う武士というイメージは後世に作られたものだった。
    では、戦場で日本刀はどのような役割を果たしたのか。
    日本人が白兵戦を嫌い、「飛び道具」志向であったことを明らかにし、特異な風習「首取り」の意味と刀との関わりを解明する。
    日本刀への幻想を振り払い、戦国合戦の実像が浮かび上がる。

    [ 目次 ]
    第1章 刀についての素朴な疑問
    第2章 刀はどう見られていたか
    第3章 武器としての刀-幻想と現実
    第4章 戦った刀たち
    第5章 首取りと刀
    第6章 刀と首取りの行方

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    [ 参考となる書評 ]

  • 歴史好きならば必ず読まないとならない一冊。


    武士は刀で戦わなかった。
    早い話が、それがこの本の趣旨だ。
    武士は刀で戦わなかった。
    大事なことなんで二度言いました。

    日本には伝統的に遠戦志向がみられる。
    接近戦では槍。遠距離では矢。後に銃。
    では刀は何に使われたか?
    それは書名の〝首取り〟。
    刀は戦場の脇役に過ぎなかった。

    映画や小説によって歪められた〝刀〟の実像を
    戦国期の一次資料から太平洋戦争での使用例と証言などから分析。
    武器としての欠陥や、〝美術刀〟については目からウロコが落ちること間違いなし。
    さらに刀に込められた信仰や霊性についての考察を交え、
    日本人にとっていかに〝日本刀〟が特別か?について書かれている。

    これを読むと、戦国時代から江戸時代にかけての時代劇が陳腐に見えてしまう。。。

  • 以前に読みましたが、調べたいことがあって買いました。「白兵」について理解が深まりました。

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著者プロフィール

歴史研究家

「2021年 『戦国合戦のリアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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