- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582853254
作品紹介・あらすじ
二世紀の終わり、中国は群雄が割拠する争乱の時代に突入、三世紀初めには魏の曹操、蜀の劉備、呉の孫権の三雄が国を建てて覇権を争う三国鼎立時代が訪れた。この怒涛の時代を描いて人気の高い小説『三国志演義』の元となったのが、三世紀末に陳寿が著した正史『三国志』。そこに登場する多士済々な群雄たちの行動と事績を興味深いエピソード別に分類・紹介し、乱世に生きた男たちの人物像を生き生きと描き出す。
感想・レビュー・書評
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マイナーな人物や今まで知らなかったような話にスポットを充てた正しく外伝。三国志好きなら楽しめます!
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三国志の人物についての正史ベースの列伝。
まとめ方がユニークで、エピソードの共通点ごとに編成している。国ごと、時代順というのが一般的だが、著者が面白いと思ったエピソード・演義とはまた違ったイメージを抱かせるようなエピソードを引っ張ってきているので読み物としてとても面白い。
特に、普通に演義(及び演義関係書物)を読んでいたら詳細に語られることの少ない人物――例えば、王凌、辛憲英、羅憲、霍弋、留賛、呂岱など、ゲームで名前だけ知っているような人たち――の情報が読めるだけでも価値はある。
その他、既存のイメージをひっくり返すようなエピソード・・・例えば、実は趙雲はいま思われているほどの名将ではなかった?など、興味深い話が盛りだくさん。
一般書の中ではどちらかというとマニアックな部類に入るので、初心者にはとっつきにくいかもしれないが、決して学術書ではないので三国志ファンなら楽しく読めること請け合い。 -
諸葛靚の為に買った、満足した
以上