最後の早慶戦

  • ベースボール・マガジン社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784583101064

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  • 第二次世界大戦下、学徒出陣を控えて行われた「最後の早慶戦」について、試合に出場し、戦禍を生き残った当事者たちの証言を元にまとめたノンフィクション。
    平和の有り難み、普通に野球を楽しめる現在に感謝したくなる内容だった。戦地に赴くことになる選手たちの心境が伝わってきた。

  • あの日、この場所で打った、走った、僕らは輝いた。早大も慶大もなく、学徒出陣として征く仲間として、互いに励まし合った-。早稲田大学野球部キャプテンと、慶應義塾大学の捕手が実体験を描いた感動のノンフィクション。

    67回目の終戦の日に読んでみた。2度も映画化された物語。早稲田の主将(著者)は「試合が無事にできてよかった。これで野球は終わり。これからは軍隊が待っている。」と思ったという。早稲田ナインのうち3人が戦争で命を落とした。中でも3番打者は終戦の数ヶ月前に神風特攻隊で散った。この試合を実現するためにがんばり、当日は特別席を断って学生席で応援したという慶應の小泉信三塾長の度量の大きさと、政府や軍部に阿って最後まで試合の許可を出さなかった早稲田の田中総長の器の小ささが対照的だったことが印象に残る。
    (B)

  • (2008-07-12)

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著者プロフィール

昭和2年(1927)東京生まれ。新潟県長岡中学を卒業後、海軍特別幹部練習生となり、大竹海兵団に入団。復員後、様々な職につき、昭和29年東映株式会社宣伝部に常勤嘱託として採用される。昭和33年、脚本家デビュー。美空ひばりの主演作や時代劇、『日本侠客伝』シリーズ、『博奕打ち 総長賭博』をはじめとする東映任侠映画、『日本暗殺秘録』、『仁義なき戦い』四部作、『二百三高地』『大日本帝国』、『226』等を執筆。平成14年死去。

「2018年 『笠原和夫傑作選 日本暗殺秘録――昭和史~戦争映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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