京都地名の由来を歩く (ベスト新書 49)

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  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584120491

感想・レビュー・書評

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  •  京都の地名を中心にその由来を、一つにつきおおよそ三ページで簡単に説明した本。
     結構有名なところでも、地名の由来となると知らないこともあり、堅苦しくなく学べるとともに、また京都に行きたくなる。
     個人的には知っているところが多数あったので、もっとマニアックなところの由来などでもいいと思った。

  • ここ数年、京都に年一回くらいは行く機会があるので、いい勉強になりました。京都の理解が深まります。

  • 古本屋さんでみつけた。この著者が京都を歩き回って書いた感が伝わってきて、京都の日々がとても懐かしくなった。自転車で通ってた所、観光に渡り歩いた所、飲み歩いた所など思い出いっぱい。地名1箇所につき3頁ずつぐらいの豆知識(著者の歩いた所感含む)。蛸薬師の良い話などは知らなかった。

  • [ 内容 ]
    日本人の心を惹きつけてやまない京都。
    その魅力のひとつが、いにしえを偲ばせる、ゆかしい地名の数々ではないだろうか。
    祇園、西陣、化野、宇治…、その雅やかな響きの陰に、はたしてどのような歴史がひそんでいるのか?
    本書は、そんな地名の由来を、著者が実際に京都の町を歩きに歩き、丹念なフィールドワークをもとにさぐったものである。
    各項目ごとに周辺情報・地図を付記し、観光ガイドとしても最適。

    [ 目次 ]
    第1章 京都は水の都だった!
    第2章 坂に伝わる人の思い
    第3章 京都の町づくり―開発と産業
    第4章 人々を救う仏教思想―気になる寺々
    第5章 葬送の地に立つ
    第6章 京都にはいくつもの戦いがあった
    第7章 占いと怨念の世界
    第8章 京都の遊びと地名
    第9章 いつまでも慕われる人
    第10章 朝鮮半島と地名
    第11章 食べ物・飲み物と地名

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • “京都はすごいところである。なえすごいか。ごくごく普通の小路の奥に、何気なくたたずんでいるお寺のなかにすごい寺がたくさんあるからである。清水寺とか金閣寺、銀閣寺など観光客がどっと押し寄せるところはそれでいい。しかし、これらのメジャーなところだけ訪れるだけではあまりに京都はもったいない。”

    ちょっと飛ばし読み。

    “ところで、「祗園」とはそもそもどういう意味なのであろうか。かの『平家物語』に「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」と書かれた「祗園精舎」とは、古代インドにあった精舎(仏堂を修行する寺)であり、梵語では「ジェータ・ヴァナ・ヴィハーラ」というが、これが漢字に訳されて日本に入ってきているので、ややわかりにくい。
    肝心の「祗園」とは、古代インドの長者が私財を投じて、ジェータ(祗陀)の苑林を買い取って釈迦のために立てた僧坊を意味している。この長者は貧しい孤独な人々に食を給したので「祗樹給孤独園」とも訳された。この長い名前の「祗」と「園」をくっつけて「祗園」という名前が生まれたとされる。
    日本の祗園とは大きな違いだが、そんな歴史を知って遊んでみるのも楽しい。”

  • 2007年7月24日購入。
    2010年5月12日読了。

  • 祇園精舎は古代インドにあった仏堂を修行する寺で。梵語であhジェーダ・ヴァナ・ヴィハーラという。これが漢字に訳されて日本に入ってきたという。祇園とは古代の長者が私財を投じてジェーダ(祇陀)の苑林を買い取って釈迦のために建てた僧坊を意味する。歴史を知って遊ぶのもおもしろい

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著者プロフィール

1945年、長野県松本市生まれ。地名作家。筑波大学名誉教授(元副学長)。千葉大学助教授を経て筑波大学教授。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。筑波大学退職後は自由な地名作家として全国各地を歩き、多数の地名本を出版。主な著書に『京都 地名の由来を歩く』(ベスト新書、2002年)に始まる「地名の由来を歩く」シリーズ全7冊などがある。NHKの「日本人のおなまえ」をはじめ、各種テレビ番組にも出演していたが、2018年2月に体調を崩し、翌19年5月に難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された。しかしそれに負けじと執筆を継続。苦境の中で書き上げた『日本列島 地名の謎を解く』(東京書籍、2021年)は「奇跡の一冊」ともいわれた。

「2023年 『重ね地図でたどる京都1000年の歴史散歩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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