NHK亡国論

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584135969

作品紹介・あらすじ

NHKはなぜ「反日報道」を繰り返すのか?NHKと朝日新聞はGHQが生んだ、双子の「売国メディア」。誰も書かなかった巨大マスコミの"闇"を暴く!「JAPANデビュー問題」から「癒着の構造」まで徹底追及!

感想・レビュー・書評

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  • NHKは民法と違って真実を忠実に報道してくれていると思っていた時期があります。更に、そこで放送される内容は大河ドラマであれ、各種ドキュメンタリーもすべて史実、事実に基づいたものであると固く信じていました。

    ところがいつごろでしょうか、それに対する見方が変わってしまったのは。その様な問いかけを持ちづけていた私がこの本を読んでヒントを得たのは、30年以上前頃から番組制作の一部を下請けに出し始めて、テレビ会社は編集や編成をメインにするようになった、というものでした。

    製造業だけでなくすべての会社においてコストダウンをすることはトレンドですが、それに励むうちに一気通貫の業務をする大切さを忘れてしまっている可能性があると感じました。

    ここ10年においてインターネットおよびスマートホンの進歩により、テレビ局が自分達の都合のみで報道していると「しっぺ返し」をされることも起きています。テレビ局も本来の姿を取り戻してもらいたいと、この本を読んで改めて思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・新聞、雑誌、テレビの信頼度が、米英独仏では軒並み3割程度なのに対して、日本では7割もある(p23)

    ・戦勝国が日本において何よりも真っ先に実現したかったのは、当戦争の責任を全面的に日本に押し付けること。(p27)

    ・昭和24年10月、GHQがNHKの放送検閲をすべて廃止すると口頭伝達、翌年4月電波三法可決、6月より施行。これによりNHKが設立された。検閲廃止は自主規制をメディアに強いたので更にたちが悪かった(p32、34)

    ・崩御は天皇および三后、薨去は皇族および三位以上、卒去は4・5位、逝去は人の死の尊敬語、死去を丁寧にした言葉(p41)

    ・天皇と三后については陛下、皇太子以下の皇族については殿下を使う。閣下は高位高官の役人の尊称(p42)

    ・衆参どちらの開会式も参議院議場で行われるが、議長席の後方階段に、天皇陛下の玉座がある。NHKは、開会式のあの荘厳な風景、天皇陛下を中心とする規律にあふれた整然さを国民に知らせたくないのだろう。国会は天皇陛下が招集して開かれるもの(p45)

    ・一昔前ならば、新日本紀行だとか、80年代まではレベルの高いものを作っていた。小作品でも力が入っていたが、平成になってから急に劣化した(p69)

    ・劣化した理由として、1)下請け制度、2)放送のことがわからない事務系みたいなのがはびこっていて、仕事をルーチン化している(p70)

    ・NHKの一番の売りは、美術関係である、民法ではできない。さらにはドキュメンタリー、ドラマは放っておいてよい。民法がはっている報道番組は時事問題をメインにしたバラエティである(p73)

    ・テレビ番組にはほとんどの場合、タイトル映像がある、これにサブリミナル映像が工作の意図をもって作られている。全く異なった映像を0.1-0.5秒ほど挟み込み、その映像を見た人に無意識に植えつける効果で洗脳にも使用される(p99,110)

    ・共産党の広報放送局(CCTV)の日本支局は、NHK放送センターの中にあり、NHK北京支局はCCTVのビルにあるように、NHKと中国共産党との関係は強い(p114)

    ・中国共産党の存在は憲法の上にある、これが、シナが中国共産党一党独裁国家であるという本質的意味(p120)

    ・国防動員法とは、2010年から施行されたシナの有事法。国外のシナ人も中国共産党が有事を判断した場合は、中央軍事委員が指導する有事工作を直ちに行う必要がある(p122)

    ・シルクロードは当時の日中間の経済蜜月、鄧小平の開放計画をはじめとする友好ムード全開で制作された番組。その影で、ウイグル人の暮らす東トルキスタンで核実験が行われたことは報道されなかった。32年間(1964-1996)までに46回行われている(p148)

    2015年1月31日作成

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著者プロフィール

西村幸祐(にしむら・こうゆう)
批評家、関東学院大学講師。昭和27年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科在学中より「三田文学」編集担当。音楽ディレクター、コピーライター等を経て1980年代後半からF1やサッカーを取材、執筆活動を開始。2002年日韓共催W杯を契機に歴史認識や拉致問題、安全保障やメディア論を展開。「表現者」編集委員を務め「撃論ムック」「ジャパニズム」を創刊し編集長を歴任。(一社)アジア自由民主連帯協議会副会長。著書は『ホンダ・イン・ザ・レース』(講談社)、『「反日」の構造』(文芸社文庫)、『幻の黄金時代』(祥伝社)、『21世紀の「脱亜論」』(祥伝社新書)、『韓国のトリセツ』『報道しない自由』(ワニブックス【PLUS】新書)、『朝日新聞への論理的弔辞』(ワニ・プラス)など多数。

「2022年 『九条という病 - 憲法改正のみが日本を救う -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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