サバタイ・ツヴィ伝(全2巻): 神秘のメシア (叢書・ウニベルシタス 917)
- 法政大学出版局 (2009年6月1日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784588009174
作品紹介・あらすじ
ユダヤの宗教と神秘主義の歴史において最も重要な17世紀のメシアニズム運動の発生と展開、およびその運動における謎のメシア=サバタイ・ツヴィの行跡を精査した、ユダヤ学の泰斗ショーレムの畢生の大作。民族の自立とパレスチナ回帰を希求するメシア運動の指導者サバタイ・ツヴィはなぜユダヤへの忠誠を棄てたのか。無類の作用を及ぼしたひとりの人間の異端的生涯を再構築する。〔宗教思想史・伝記〕
感想・レビュー・書評
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値段が高いため、図書館でしか読みませんでしたが、面白いです。
基本的には宗教の話ですが、歴史書として読めると思います。しかし、そこに当時の情勢と宗教哲学、経済、政治、法、神話、そして聖職者同士の醜い争い等が絡まって、一つの歴史が生まれたわけです。この書は本当にたくさんのものが詰まっています。サバタイ・ツヴィという個人を扱いながらも、ここまでの資料を集めてまとめあげたショーレムの仕事は素晴らしいと思います。
現在では、wikipedia でも、この書の翻訳とまとめが載っているようなので、気になる人は、とりあえずそちらを。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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