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- Amazon.co.jp ・本 (619ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588022265
作品紹介・あらすじ
自身もユダヤ人である著者が,古代世界における人類学的起源から今日まで,三千年におよぶユダヤ人の波乱に満ちた歩みを,民族の記憶として総合的かつ平易に語る。
感想・レビュー・書評
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1930年までに学術界、とくに自然科学、行動科学の分野でもそうだった。ユダヤ人の高等教育をうけらえる人数、知的職業につける人数を制限するために割り当て人数制が採用され、それも次第に厳しくなっていたにも関わらず、そうだった。聡明で高度の読み書き能力を持つユダヤ人は、大学教育を受け知的職業につくのを求めがちであったこと、また学業の成績も優秀で知的職業での業績にも優れ、社会に積極亭に貢献した。自由主義的な非ユダヤ人の多くはこの見解に同意した。だが大学に入ることや知的職業に就くことを熱心に臨んでいる人々の大勢が願いがかなえられぬ、経済が停滞ないし不況の時代には、ユダヤ人の成功は中産階級の人々の憤りを将来せざるをえなかった。シャイロックのイメージが再び利用された。頭はいいが、品性に欠け、学問や知的専門職に欠かせぬ堅固な道徳性がない。成功するためならどんなことでも習得し、どんなことでも口にする連中、そういわれた 。
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