世界の介護保障〔第2版〕

  • 法律文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784589035554

感想・レビュー・書評

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  • 本書は2014年の第2版。
    私が読んだのは2008年の初版で、その感想です。

         ★☆ ★☆ ★☆

    本書は、世界の高齢者介護について概説した本。欧米とアジア諸国の高齢者介護に関する制度や施策が、国ごとに説明されている。

    取り上げられている国は、
    欧米からは、
    イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、アメリカ。

    アジアからは、
    中国、韓国、台湾、シンガポール、そして日本。

    通して読んでみると、意外なことに、日本の介護保障制度はかなり進んだ位置にあることがわかる。
    すくなくともイギリス、フランス、アメリカといった国々よりも、真剣に取り組んでいるようだ。

    それも当然で、日本の高齢化率は、この本が書かれた2008年の段階で20%を越しているが、ヨーロッパ諸国はまだ16~17%。
    日本は2050年に40%を超えるが、ヨーロッパ諸国は20%台でおさまる。そこまで深刻化せずにすむわけだ。

    原因はもちろん少子化。
    日本の合計特殊出生率(女性が一生の間に産む子供の数)は1.2~1.3人だが、ヨーロッパは1.7~2人と高い。
    一時低い時期があったが、かなり向上している。

    高齢者の介護保障が進んでいるということは、高齢化がそれだけ深刻ということである。
    手放しで喜んでばかりはいられない。

    だが、韓国・中国も、このままでいくと日本と同じコースをたどるだろうといわれている。
    とりわけ韓国は、2050年以降に、日本の40%を追い抜く勢い。急速に高齢化が進む。
    だからこそ韓国でも、2008年に介護保険制度を導入したのだろう。

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著者プロフィール

岡山県立大学保健福祉学部教授

「2012年 『介護福祉経営史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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