質的調査の方法〔第2版〕: 都市・文化・メディアの感じ方

  • 法律文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784589038050

感想・レビュー・書評

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  • 再読。再読というか…研究計画書を書こうとするたび目を通す本。社会学における質的研究法(心理学ではなく)の入門書。平易な言葉で、実際の研究例を豊富に取りあげながら、さまざまな社会学者が解説、示唆してくれる。
    なんかこの本読むと、元気になれるんだよね。いやー社会学ってすごいなー!って。すごい面白い研究いっぱいあるな、ほんとなんでも自分の切り口を見つければ研究になるんだなって。背中を押してもらえるというか。

    特に好きな研究の話は、自分が「就職」しながら同僚に聞き込みする「バイク便ライダー」の調査、客として?客のふりをして?通いながら観察する「ダンスホール」の研究、伝言ダイヤルに協力者募集の伝言を残した「援助交際」の研究の話も面白かった!

    私はインタビューやライフストーリーが好きだから、そこについ目がいってしまうけど、雑誌分析法や歌詞の分析、アニメの映像分析なんかの話もある。
    (ちなみに、GTAやディスコース分析の話はない。)

    うーん。やっぱり私は「言葉そのもの」よりも、こっちの、「生きる全体」を扱う研究が好きなんだなぁ。
    もっといろいろ論文を読みたくなる本。(時間とお金が欲しい…)

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著者プロフィール

1967 年、徳島県生まれ。龍谷大学教授。専門は文化社会学。著書に『中高生の社会化とネットワーク』(ミネルヴァ書房)、『カワイイ社会・学』(第25回橋本峰雄賞、関西学院大学出版会)、共編著に『無印都市の社会学』(法律文化社)、『〈オトコの育児〉の社会学』(ミネルヴァ書房)などがある。現在、7歳の息子と2 歳の娘の子育てまっただ中。

「2021年 『46歳で父になった社会学者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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