トロルとばらの城の寓話 (ポプラ・ウイング・ブックス 10)

  • ポプラ社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591074183

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーの美しい世界と美しい語り口によって描かれる、権力と支配とそしてそれから逃れる旅の途上。
    親と子ども、父と息子。そして姉。

    あらすじと装丁の美しさでうっかり異世界耽美ファンタジーだと思って買ってラストに驚愕した本。ある意味がっかりもしたけど、でも、ある意味忘れられない余韻が残りもする。この手の本は、必要とする人と、必要としない人がくっきり別れるのではないかな。必要でない人は、ある点では、必要とする人よりも幸福なのだと思うよ。他の点では違うかも知れないけどね。

    とりあえず異世界耽美ファンタジー好きが衝動買いしてしまった(笑)あらすじどうぞ。

     「あたし、ここよ」その人は、そういってエルム少年の前にあらわれた。そのときからだ。父さま陛下の支配するたそがれの〈白い城〉に赤いばらがからみつき、黄金はちみつの木は真実の物語を語り、母さま陛下がなつかしい歌を歌うようになったのは。エルムの知っていた小さな世界は、ばらとともに大きく広がっていった――。

  • タイトルと表紙が素敵なんだけど、中身が寓話すぎた。
    なにを書こうとしているのかがあからさますぎて物語としての魅力がイマイチ。
    文章も美しくしようとしすぎで読みづらい。

    テーマは悪くない。
    親は子を守り続けてくれるほど強くないし、子を支配し続けられるほど強くない。

  • 装画 / 朝倉 めぐみ
    装丁 / 柏木 江里子
    原題 / "SLOTTET DET HVITE"

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