- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591084977
感想・レビュー・書評
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SFホラー特集、なのかな。
手塚治虫「安達が原」、何度読んでも手塚治虫の歌舞伎演出(っていうのか??)は凄まじい。本歌取りの達人…確かに…。
ジョン・ウィンダム「強いものだけ生き残る」、食人ネタはSFになってもあるんだよなあ…。凄いよな…。でもそれが狂気的なほどの母性が起因してるってのは斬新かも分からんな。
クライブ・ジャクスン「ヴァーニスの剣士」、ちょ待てよ!!オチ。SFギャグってこんな感じか…????
ロバート・リード「棺」、良い得て妙の極み、みたいだよな…。
フレドリック・ブラウン「緑の地球」、最小単位のディストピア。
本人はひたすらまっすぐ、っていうのがこんなにも怖い…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
赤木かん子、SFホラーセレクション。
●安達が原 (あだちがはら)/ 手塚治虫 著
・漫画。初出は『週刊少年ジャンプ』1971年3月22日号
・手塚治虫は1928年大阪府生まれ。
・この作品は、文楽や歌舞伎にある、旅人を殺していた老婆を高名な僧が改心させるという『安達が原』や『黒塚』が元ネタ、それをSFで味付けした。
●強いものだけ生き残る / ジョン・ウィンダム 著
・ウィンダムは1903年イギリス生まれ。ミステリ作家だったが、第二次世界大戦以後はSFを書き始める。代表作は『人類SOS』というタイトルの映画にもなった『トリフィドの日』。ストーリーテラーとしても定評のある人物。
・この作品は『時間の種』(創元推理文庫)より採録。
●ヴァニースの剣士 / クライブ・ジャクスン 著
北アイルランドのSF同人誌にて発表された作品。著者の経歴は分からず。
●棺 / ロバート・リード 著
・1956年アメリカ生まれ。1995年『地球間ハイウェイ』(日本では2004年に早川書房より出版)でフランスのイマジネーション賞受賞。
・この作品は『90年代SF傑作選(下)』(早川書房)より採録。
●緑の地球 / フレドリック・ブラウン 著
・1906年アメリカ生まれ。サイコホラー、サイコサスペンス、SF作家。・・この作品は『宇宙をぼくの手の上に』(創元推理文庫)より採録
解説 / 赤木かん子 -
小説
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ビブリオバトル部の影響が早速。あれがなかったらまず意識を向けなかったであろうSFのアンソロジー。
素人ほど入りやすいね、アンソロジー。SFだけど、ホラー色の強い作品でまとまってる一冊。ゾワっとする。
SFだろうが時代劇だろうが、やっぱり人の物語。大人になって改めて思う。 -
SFアンソロジー。テーマはスペースホラーらしい。
フレドリック・ブラウン『緑の地球』のみ既読。
ジョン・ウィンダム『強いものだけ生き残る』のインパクトが強すぎて、他の作品の記憶が薄れる。 -
2015年3月27日
<SF selections vol.3 The solitude of the universe>
装画/渡部洋
装幀/井上則人デザイン事務所 -
児童文学評論家の編集者さんが選んだSFセレクション。
手塚治虫さんの『安達が原』が収録されていたので読んでみました。
それ以外は小説だったよ。
SFも面白いね!
でも、お子ちゃま向けって感じかな(笑) -
サブタイトルは『宇宙の孤独』
オープニングはマンガの「安達が原(手塚治虫)」 。なかなかいいおはなしだった。これってお涙だよなぁ。
そして強い女を描く「強いものだけ生き残る(ジョン・ウィンダ)」。でも SF とは言えないな。
さっぱりつまらないのが 「ヴァーニスの剣士(クライブ・ジャクスン)」 。
なかなか広大な計画とタイムレンジで読むものを飽きさせない「棺(ロバート・リード)」 はまさに SF。これいいなぁ。
ベテランの「緑の地球(フレドリック・ブラウン)」はさもありなん。自分の世界に入り込む遭難者が哀れ。
そして相変わらず語りかけるようなかん子さんの解説がいい。とてもいい。いいシリーズだなぁ。 -
アンソロジー