SFセレクション (5) (SFセレクション 5)

制作 : 赤木 かん子 
  • ポプラ社
3.60
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本棚登録 : 60
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591084991

感想・レビュー・書評

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  • 破滅的テーマをどう扱うのか?

     最初の「The end of the world(那須正幹)」は、かなり辛い。ただただ暗い。

     戦争がテーマになる「悪夢の果て(赤川次郎)」は現代のメリットは感じるが、暗さは先頭作品と変わらない。力ある作品だが、暗すぎる。

    「おとうさんがいっぱい(三田村信行)」はユーモア・ファンタジーかなぁ。読めるオチが子ども向きかな。

     「電話がなっている(川島誠)」は少しばかりアダルト。

     傑作はマンガの「おむかえがくるよ(曽祢まさこ)」。なかなか長い作品で、サイドストーリーの意味がないように思うのだが、切ないおばぁちゃんとの別れが印象的。暗い未来と戦う子どもたちに贈りたい。

  • 職場での読書談義で「おとうさんがいっぱい」(三田村信行著)について、「子どもが読んだらトラウマになると思う」との意見があり、どんなものかしら?と興味を読み、手にした1冊。
    児童文学評論家の編集になる本作は、ちょっと前の子ども(小中学生か?)向けに書かれた、ちょっと空恐ろしい内容のSF短編が5作(1作は漫画。それも曽根まさこ先生!)。
    現実にありそうでない内容ではあるけれど、あってもおかしくないような話ばかりで、不気味。

    ただ、これはシリーズ物みたいで、中でも本作のタイトルが『地球最後の日』、これは冒頭の1作目が『The End of the World 』だからつけられたと思うが、全体的に救いのない、明るい未来はない話ばかりということもあってか、私の趣味ではなかった1冊。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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