- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591090725
感想・レビュー・書評
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「牡丹の灯篭」(浅井了意)、「牡丹灯籠〜お札はがし」(五代目・古今亭志ん生)、随筆「高座の牡丹燈籠」「舞台の牡丹燈籠」「怪談劇」(岡本綺堂)、「怪談牡丹燈記」、えほん「四谷怪談」(さねとうあきら)、「真景累ヶ淵・紹介」
牡丹灯籠という名前は夏にCMなどでよく耳にするけれど、話の内容についてはよく知らなかった。
落語や歌舞伎でいろいろな形で演じられているらしい。
もともとの話は中国の「剪燈新話」の「牡丹灯記」を日本風にアレンジしたものだとか。
もとの落語や歌舞伎は長いので有名な部分が抜粋されて掲載されている。
牡丹灯籠ってこんな話なんだということが分かる。
興味のある人は元の本を読んでねということらしい。
真景累ヶ淵の真景が神経から来ているというのが面白かった。 -
牡丹灯籠ってこんなに面白い話だったんだ!
四谷怪談よりずっと面白い。中国のオリジナル版が一番好きだ。
赤木かん子によるとっても長い前書きも良い。本当に長いけど、たくさんのお話に関わる豆知識だとか、それを先人たちはどう飲みこんで自分たちの物にしていったかとかがわかりやすく説明されている。これだけの内容をこんなにやわらかい文章で説明できるってすごいわ。 -
どうも今までイメージしていた「牡丹灯籠」=「美しく儚い」ってなイメージががらがらと崩れたような。なかなかに恐ろしい話だったのですね。
そういや「真景累が淵」も案外と知らなかったことが判明。こういう古典的な怪談も勉強しておかないといけないなあ、と思ってしまいました。発生・派生の過程も知ると面白いですしね。