- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591098561
作品紹介・あらすじ
アナリストとして活躍する宮本は、高校時代の親友・有賀と再会する。二人の友情を決定的に引き裂き、恋人・純子を永遠に奪った"あの事件"から、すでに二十年以上の歳月が過ぎていた。必然がたぐり寄せた邂逅が、封印したはずの忌まわしい過去を甦らせ、開かずの真実の扉をこじあける。圧倒的な完成度と衝撃の結末。涙なしには読み終えない傑作エンターテイメント小説。
感想・レビュー・書評
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タイトルから爽やかな話かと思って読み始めたが意外としっかりとした重みのある話だった。よくあるといえばそうだが、しっかりと最後まで読まさせてくれた良作。あと、読み終わって改めてタイトルがすごく良いと思う。
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アレッ、前に読んだことがあるぞ!…、、改題前の作品だったんだ。そうそう、"青春の翳"って感じなんだよね♪。
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何かを隠すことで悲劇が起きる。信頼して一緒に乗り越えられたら良かったのにと残念だ。有賀氏はかっこいいとは思うけど、なんだか1人でやりすぎ、人物も出来すぎだ。
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恋人を失い、親友とも疎遠になった20年前の夏。
長い時を経て様々な事実が明らかになる、青春残酷物語。
絆とは、別れとは、運命とは…人と人との繋がりの強さ、脆さ、怖さなどあらゆることを考えさせられた。 -
経済小説と青春振り返り小説の合体
でも、ちょっと無理があるような…
3.8点 -
娘の学校の図書便りで紹介されていて、高校生が書いた紹介文を読んで読みたくなった本。この高校生のレビューはすばらしかった。読了後にレビューを再読したが、まさにその通りでございます! 経済の話は飛ばしたい気持ちを抑えてあえて丁寧に読むように心がけたらそれなりに理解できた。一つ前に読んだ「正義」の話と重なって、自分らしくありながら相手らしくあることを認める生き方はかっこよいと思った。最後の場面は泣かずにはいられなかった。この物語では2種類の死に直面するが死はどれも悲しい。
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会社の債券アナリストの方に薦められて、読んでみた。
主人公が債券アナリストだけど、話は経済とはあまり関係ない、異色の小説。
理不尽系の事件が起きる話は、悲しくなって辛い。
映画「グラン・トリノ」を観たときと同じ感覚。 -
親友と恋人を失った高校時代から時は流れ
壮年となった主人公はかつての親友と再会する。
死をただの題材としない壮大な物語を立て続けに読んだ後にはちょっと物足りなかったかな。
金利の話とかは興味ないから目が素通りしちゃったし。
でも飽きることなくさらっと最後まで読めたけどね。
【図書館・初読・8/14読了】 -
40歳で再会したかつての親友の二人。高校時代のある事件がきっかけで20数年間会っていなかった二人。証券の話がややとっつきにくい。最後のシーンが印象的だった。(ま)