- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591107621
作品紹介・あらすじ
14歳の倫子は、叔父・ミッキーと一緒に母親の故郷・京都へ。目的はひとつ、母親の失った笑顔を探すこと。とつぜん現れた許婚を名乗る敦志と二人で、母親や父親の青春時代の記憶を辿っていく。やがて明らかになってゆく、あまりに切なく美しい真実に触れ、倫子はある決意をする-期待の新人が描いた、甘くて温かくて、ほろりと泣ける感動の物語。
感想・レビュー・書評
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甘い、甘酸っぱい。時折、苦い。
いきなり「許嫁」とか言われたら正直ドン引きなのでは…と思ってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんなに愛情表現をストレートにできる10代がいるのでしょうか…運命の出会いってあるのですね。この2人には大人達の分まで幸せになって欲しいです。
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どこか影があるお母さんの過去を探しに京都へ旅行に行く主人公。
大切な人を亡くした過去と、母の大切な友人たちと出会ううちに主人公の家族の形がはっきりしていって良かった。
どんどん読めた -
それなり。最後にタイトル回収をしたくらい。
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ピュアすぎて、ニヤニヤしてしまった。
父親と母親のお互いの呼び名、表情の小さな変化も見逃さない観察力、子供らしくない落ち着きを見せる主人公。しかし、新しい出会いによって、自分の中にある感情の引き出しが増えていくことへの、驚きと戸惑いは、実に思春期らしい、素直な反応。読んでいて応援したくなる。
ストーリーは驚きが多く、どうなる?どうなる?とすぐにページを捲りたくなる。心動かされる本に出会えた。作者の他の作品も読みたい。 -
ジュブナイル系の作者なのかな?と思って訝しげに読み進めてしまいましたが、爽やかな読了感でした。でもやっぱり設定が設定過ぎて10代前半の女の子だったらもっと喜んで読むかもなぁとは思いました。倫敦で名前を分け合ったのは、なかなかにくさい設定だけどちょっとかわいいと思ってしまいました。
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母の過去を探しに母の住んで居た京都へ。穏やかな喪失感と主人公の成長が感じられました。
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人は一人じゃ生きていけない。
そして、自分の命がある限り精一杯生きないといけないんだと感じられる本でした。 -
あっさりしすぎてると言えば、そうかも知れない。
でも、この小説が好き。
主人公のお父さんはあまり表には出てこないけど、全体的に底に
お父さんの愛情が流れているって感じた。
だから、この題名になったんだと思う。