([い]2-1)あなたが私を好きだった頃 (ポプラ文庫 い 2-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591109120

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  • 「もし、神様がさ、人生のどこかに戻してあげるって言ったら、どこに戻りたいと思う?」
    この一文から始まる、自伝的恋愛エッセイ。

    1年前の私は、戻りたい過去があったけれど、今の私には、戻りたい過去なんてない。
    起こること一つひとつに意味があると思っているし、いろんな「過去」の出来事の積み重ねの上に
    成り立つ「今」にある程度満足しているからこそ、そう思うのかな。

    p140-141.
    「でもね、何より大切なのは今なのよ。今、目の前にいる人、目の前にある問題を大切にする気持ちがなければ先はないわ。集中して誰かのことを考える時って、人は念じているのよ。体中から思いが溢れるような『念』っていう字は、『今』の『心』と書くでしょ。念じたら夢は叶うというけれど、念という言葉には実は、未来という概念は、全く入ってないのよ」がすごく印象に残った。

    なぜなら、ちょうど最近、「念」という言葉が好きだなと思うようになっていたところだったから。
    自分の過去を、そして未来を大切にしていく覚悟を決めた今の私だからこそ、
    共振できる言葉なのかもしれない。

    自分の「念」をよく知った上で、人生に必要なことを慎重に選びとっていければいいのだけど...

著者プロフィール

自ら取材、撮影をもとに書いたイギリスのエッセイの他、住宅論、日英文化論、恋愛など多岐にわたる。 住宅ノンフィクションでは、東京都下にイギリスで見たコテージ風の家を建てた「戸建て願望」(新潮文庫)。 「老朽マンションの奇跡」(新潮文庫)、「よみがえれ!老朽家屋」(ちくま文庫)などがある。

「2018年 『いつか一人になるための家の持ち方 住まい方 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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