([は]1-4)嫉妬 Hayashi Mariko Coll (ポプラ文庫 は 1-4 Hayashi Mariko Collecti)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591111031

感想・レビュー・書評

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  • 6編からなる女ばかりが主役の短編集。
    表向きは仲の良い友達、知り合い、裏ではお互い気に入らない部分を探したり、自分が上でいたいと思ったり…この感覚は女性ならではかなぁ

  • 2021.8.25読了
    2.0
    読みやすいけど、何も残らない。
    読まなくてもよかったかも。
    作者さん自身が、都会や海外に憧れがあるのかな。
    もう少し、心に迫る感じのドロドロさが欲しかった。

  • 嫉妬がテーマの短編集。その場にいたらすごくわかりやすい嫉妬が見えるのかもだけど、文章で読むとそんなにわからなかった。
    意味がわかると怖い話、みたいな。そんな感じ。

  • 読みやすい文章は、さすがは直木賞作家。

    女性たちの見え隠れする嫉妬なるものは
    男たちにはわからないし、
    感じられないのであろう…。
    それが男と女の関係を
    また、面白くしてくれるのだろう。

  • ・四月エイプリールフール
    手紙だけで完結するお話。
    噂話って一人歩きするよね。
    それが真実になっちゃうこともあるよね。
    もはやイジメだけれど。
    手紙のやりとりで完結しているのが新鮮で面白かった。

    ・女ともだち
    まさに女のマウントの取り合いだった。
    友達とマウント取り合うのは嫌だなあ。
    でも現実そうだよなあって思う。
    自分の外見、夫の職や収入、子どもの学歴、すべてに優劣をつける。
    それが何だって感じだけれどね。
    私も将来気付いたらマウント取り合うのかな。
    嫌だな。

    ・スチュワーデスの奈保
    戦うことは、自分の人生を知ること、積極的に生きること。
    どんな世界にも戦いはあって、強く生きなきゃな。
    文句を言う前に戦い始めたら、いろいろおもしろいものを得られそう。
    いつだってライバルは誰でもない、自分だ。

    ・お夏
    正直よくわからなかった。
    嫉妬、あったかな?

    ・お帰り
    不倫を完璧に隠すことってきっと難しいんだと思う。
    こと自体を隠していても雰囲気とかに滲み出てるのだろうな。
    心が浮ついたまま一緒にいるなら一層のこと離れればいいのに。
    昔と違って離婚のハードルって低いと思う。

    ・KIZAEMON
    "この世にあるものはすべて消えていき、記憶だけが残る。けれど記憶がいつも人を苦しめるのだ。"
    だから脳は無意識の中で都合良く記憶を書き換えたりするのかな。
    一番近くにいる人のことは私が一番わかってあげたい、大事なことは本人以外の人からなんて聞きたくない直接聞きたい。
    女心は複雑のようで案外単純だったりする。


    女という生き物はつくづく特殊だなと思う。
    女同士のあれこれ、男女のあれこれ。
    その中には必ずと言っていいほど嫉妬という感情がつきまとう。
    嫉妬という感情は、プラスにもマイナスにも働くと思うけれど、だいたいはマイナスに働く。
    自分より優れている人や自分にないものを持っている人のことを羨んで、嫉妬して、その先に良い結果があることはほとんどない。
    嫉妬してくすぶるくらいなら、それを糧に自分を磨いて輝けるように、自信を持てるように努力できればいいのにね。
    それか、人は人、自分は自分という精神で生きていくか。
    生き方に正解はないけれど、つまらない感情に奪われるものは大きくて、無駄も含めて人生といったらそれはそうなのだけれど、有限な時間を少しでも意味のあるものにしていきたいよね。
    自分を自分で認めてあげられるようになって、人と比べるなんて意味がないということに気付いて、自分の人生を胸を張って生きていけるように頑張りたいと思った。

  • 林真理子さんで「嫉妬」。そりゃもう。
    えげつないドロドロした斑の感情を笑顔の下に隠した女たち。この後味の悪さが林真理子さんのリアル感。

  • 林真理子さん節が炸裂していて、ああ、こういう世界はあるのかもしれない……と何かを覗き見した感覚。もはやホラー小説。笑 この女の人とんでもないな、、と思い読み進め、語り手の主人公は普通の人かと思いきや、、いやこれは林真理子小説でした、「お前もかーーーい」と主人公にもつっこむこと多々。笑 2作品ほどで、お腹いっぱい。。ルッキズム、マウント合戦が強すぎて、彼女の外見に対するコンプレックス的なものを感じずにはいられない。

  • 嫉妬。
    あ〜あるなぁこういうのって思いながら読んだ。

  • あとがきにもあったが、本当に後味が悪く、女に抱かれる幻想をことごとく打ち砕いてくれた林真理子さま…

     
    お帰り、KIZAEMONはやはりしっとりとしていて最後にぞわっとさせる感じが良かった。
    ほんとね、女の怖さってこういうことなのよね。

  • もっとドロドロしたものを期待していたので、イマイチでした。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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