オカメインコに雨坊主 (ポプラ文庫ピュアフル) (ポプラ文庫ピュアフル あ 3-1)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591114421

感想・レビュー・書評

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  • 「こんにちは」「はい、ごきげんよう」
    「どれか荷物を持とうか」「下心はないのかな」
    チサノちゃん語録がかわいい。まさに小さな婦人(笑)
    汽車の終点の田舎に居ついた画家の日常と少し不思議な話。雨坊主の話が好き。
    装画:おーなり由子

  • 「オカメインコ」に釣られて読んだのだけど、オカメインコは見事に脇役。しかし、なかなかいい感じなタッチだった。主人公の画家、その画家が下宿を決め込む家の小学生らしからぬ語り口のチサノとそのおばあさん、その家の飼い猫のミーコ、英語教師のノートン・ホワイラーさん、いずれもなかなかの存在感。オカメインコの存在感の薄さは残念だったけど、ほんわかといい感じの小説だった。

  • 不思議に柔らかい物語。
    ちょっとファンタジーな感じで、チサノちゃんのキャラも可愛くて好きです。
    ストーリーとは全く関係ない所で、女の人への扱いが酷いのが気にさわる。

  • 昭和の20年代後半から30年ころ、
    ふと間違えてたどりついた村に住みついた主人公
    小学3、4年生なのに、「はい、お疲れさん」
    など大人びた口をきくチサノ
    英会話教師ノートン、大家のおばあさん
    芸者わび助、猫のミーコ
    静かな懐かしいやさしい物語

  • ★あらすじ★妻を亡くし独り身になった絵描きは、降りる駅を間違えて山奥の村に辿り着く。そこで通りかかった少女の勧めでそのまま居候暮らしをすることになる…
    ★感想★ポプラ文庫からも出ていたんですね。挿絵も味のあるかわいらしい感じになっています。設定は昭和30年代くらいでしょうか。妙に大人びた口をきく少女など個性的な村人達がいい味を出しています。不思議な出来事も日常の風景と同じように受け止める大らかさが、昔の日本人にはあったんだなと思いました。安井須磨子氏の挿絵もノスタルジックな雰囲気を演出しています。

  • 続きが気になって止まらない止まらない!という本ではないけど、
    わぁーっと仕事をした後の昼休みに外のベンチで読んでゆったりする用にはちょうど良い本でした。

    なんとなーく不思議な出来事がつづられており、なんとなーくなまま終わります。会話がすてき。

  • 小学校の教科書に掲載されていそうな小説だなぁ…。

    全然内容が悪い、とかでは全くないのだけれど、そこまで心に残る話かというと…う~ん…。

    表紙のおーなり由子さんの絵は最高です。

著者プロフィール

1949年香川県観音寺生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退。1990年、『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、翌91年、第105回直木賞を受賞する。著書に『スサノオ自伝』などがある。

「2010年 『青春デンデケデケデケ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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