ばら色タイムカプセル

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591118115

感想・レビュー・書評

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  • うーん…なんか語りがくどいというか、まどろっこしいというか…いまいち入り込めなかったですね。ていうか、13歳の家出少女をアルバイトとはいえ雇っちゃダメでしょ^^;いくら本人が20歳だって言っても見た目ですぐ分かるだろ!と(笑) 途中でいきなりミステリな展開になってちょっとは面白くなるかと思いきや、ラストといい、どうも全体にユルすぎな感じが。総白髪という設定をもうちょっと生かして欲しかった。

  • タイトルから勝手に想像してたイメージとは全然違ってた。。。うーん、どうなんだろ?今一つ自分にはしっくりこないんだよなぁ、この手の話。特に主人公の奏ちゃんの心情。苦しみ、もがきってイメージできると言えばできるけど、そういう境遇だとそう思うのかなぁってくらいで他人事のようにしか感じれない。俺って薄情なのかな?

  • 13歳の家出少女の目を通して、老いるということや人間の生きていく意味などをいろいろと考えさせられる話だ。タイトルに使われているタイムカプセルだが、良い意味に取れば、思い出を未来へ運んでくれるものなのだろうが、思いだしたくない過去を封印する意味もある。作中で使われているタイムカプセルという言葉は、その両方の意味に使われているようだ。 主人公の森山奏(かなで)は内向的でナイーブな少女。いっしょに活躍する少年・和臣は、人懐っこくて素直。ひょんなことから奏が迷い込んだ先は、千葉県の海辺の町の一風変わった老人ホーム。「ラヴィアンローズ」という名の女性専用の有料老人ホームで少し浮世離れした施設だった。深く詮索されないままに、奏は住み込みのアルバイトとしてヘルパー補助として働き始める。やがて知るのは、このバラに囲まれた施設の封印されてきた過去。最後はミステリじみた展開になって、物語はとんとんと進行。題名に込められたいろいろな思いは、読後に噛みしめたい。良く出来た現代の童話だ。

著者プロフィール

1975年、岐阜県生まれ。2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。『真夜中のパン屋さん』で注目を集める。

「2019年 『路地裏のほたる食堂 3つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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