(002)絆 (百年文庫)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591118849

感想・レビュー・書評

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  • 『固い絆に想いをよせて…人を信じきることの尊さ』

    【漢字一文字で一冊に編む】をコンセプトに3人の作家の名短編を纏めた『百年文庫』の第2巻『絆』。時代や国は違えど、深い絆で結ばれた人たちにとって、時間でさえも障害にならない、そんな強い希望を感じました。日本や世界の文豪の名短編がテーマに沿って手軽に読める、この『百年文庫』シリーズ、オススメです。全100巻完読目指そう!

  • 時代小説、海外文学と、なかなか合わせて読むことのない作品を読めるのもこのシリーズの楽しさ。
    いい。

  • めでたしめでたしの読後感が良くて面白かった。
    日本海外問わず有名作家の作品が収められている
    というところも面白い。

  • 海音寺潮五郎『善助と万助』、コナン・ドイル/延原謙『五十年後』、山本周五郎『山椿』の3編。3編を通じて存在するのは、長い時間をかけても色あせない愛情や信頼。どれもしみじみ、いい。コナン・ドイルも素晴らしいんだけれども、やはり固い約束を守る武士同士っていうのは泣かせる。山本周五郎の作品はどんでん返しもあって、本当に『やられたー!』と膝を打ってしまう。短編はかくありたし。痛快にして胸に沁みる作品たち。ごちそうさまでした。

  • 『絆』をテーマに、海音寺潮五郎は「善助と万助」、コナン・ドイルは「五十年後」、山本周五郎は「山椿」を収録。
    コナン・ドイルの短編は読んだことがなかったので楽しみにしていたのだが、予想に反して周五郎氏の「山椿」が一番胸に響くものがあって泣かされてしまった。
    合理的なものをよしとして生きてきた主人公が、段々と日々のさりげない幸せを受け入れていく過程にじんわりする。
    こういうガチガチに堅苦しい人物が、肩の力を抜くことを憶えていく話は素敵だ。
    他の2篇も、忍耐強く人を信じ、受け入れる人々の姿が希望をもって描かれている。

  • 海音寺潮五郎さんと山本周五郎さんは、初めて読んだ。けど、すごく面白かった。
    どの話も、悪く言えば単純だけど、だからこそ王道。王道大好き。感動しっぱなしで、一気読み。

  • 特に、「五十年後」(コナン・ドイル)と、「山椿」(山本周五郎)がいい。
    泣かせます。

著者プロフィール

(かいおんじ・ちょうごろう)1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は『海と風と虹と』、『天と地と』といった歴史小説と並行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れ、連作集『武将列伝』、『列藩騒動録』などを発表している。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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