(004)秋 (百年文庫)

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  • ポプラ社 (2010年10月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591118863

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(004)秋 (百年文庫)の感想・レビュー・書評

  • 百年文庫4 秋ですから「秋」を読もうと思って借りる。志賀直哉しか知らない。


    志賀直哉 「流行感冒」 ☆3
    最初は主人の神経質さにイライラしたけど、読んでいくうちに、主人、妻、女中のやりとりにほのぼのとしたものを感じてホッとした。

    正岡容(まさおかいるる)「置土産」 ☆5
    最高に面白かったー。読んでいる途中、ずっと爆笑!如燕師匠と弟子の万之助。如燕師匠は…何か厄介ごとが起きそうな空気を察すると、理由をつけて行方をくらましてしまう。そしてその尻拭いをするのが、いつも弟子の万之助の役目。肝心の芸は教えてもらえず、税金や飲み代ばかり払わされる日々。そんな師匠もある出来事をきっかけに、万之助に「鍋島」を伝授する。師匠が猫そのもの。そしてタイトルも小粋で格好良い。いいこともわるいことも全て置土産。落語や寄席って興味深い。

    里見弴(さとみとん) 「秋日和」 ☆2
    残念ながら私には合わなかったなぁ。馴染めなかった…。ゆっくりと話が動き出す。本当に映画のように美しい文章。小津映画にもなったこの作品。古き良き日本。お節介なくらい情に厚い人々。なつかしい雰囲気でした。


    どの作品も、秋空が美しく描かれていて素晴らしかった。

  • ≪県立図書館≫

    志賀直哉の「流行感冒」が一番好きだ。
    読みやすく、感情移入しやすい。
    やりすぎなほど、病気を警戒する様子や、石に対する猜疑心が、とてもすんなりと感じられた。
    終わり方もよかった。

    「置土産」も、とても楽しく読めた。
    如燕の飄々とした感じが印象的だ。
    もちろん、身近にいると、相手をするのが大変だけれど、魅力的な人物だ。
    病床で教える猫の演技の描写も、比較的さっぱりと描いているけれど、目の前で繰り広げられているかのような臨場感を持って読めた。
    楽しかった。

    「秋日和」は、ちょっと読みにくかった。
    題材も、それほど興味をそそられなかった。
    男が描く女の物語って、ちょっと違和感が残ることが多い気がする。
    そんな、ちょっとした違和感を感じた。

  • ー市井の人々の優しさが秋空のように美しい三篇。ー

    志賀直哉の『流行感冒』
    正岡容の『置土産』
    里見弴の『秋日和』

    個人的には正岡容の文章がテンポがとても良くてまるで落語をみているみたいだなぁとおもいました。
    調べたところ「落語、講談、浪曲などの大衆芸能の啓蒙に努めた」らしく吃驚です。

  • 軽快な文章と人を食ったような師匠、そして師匠の置土産。タイトル通りの『置土産』が面白かったです。

  • 正岡容 まさおか いるる

  • 読みやすかった。
    読んだことがない人の作品にも出会えてお手軽

  • 秋というタイトルにふさわしく、すきっと爽やかな3編でした。

  •  「置土産」は、小学生のころに読んだ、おもしろい昔話のような作品。大丈夫金の脇差、という表現を初めて知り、今度だれかに使ってみます。
     「秋日和」は、映画にもなってるそうなので、そっちも見ます。

  • 『流行感冒』志賀直哉
    不器用な女中。そこそこ。
    『置土産』正岡容
    猫の落語。いまいち。
    『秋日和』里見弴
    姉妹なような母娘。娘の結婚。まあまあ。

    あまり印象に残らない三作だったな。

  • 志賀直哉『流行感冒』
    正岡容『置土産』
    里見弴『秋日和』

  • 志賀直哉「流行感冒」。このように主人の心の中を書き綴り、読み手を主人公と同化させる。逡巡する心の動きが、見た目が厳格であろう主人の風貌を想像するにユーモラス。
    正岡容「置土産」。立ち上がりは退屈と思ったが、物語全体に引き込まれる。皆が明日をも知れずに精一杯生きた時代の物語。良い話です。
    里見弴「秋日和」昭和35年頃の話。後段、主人公が入れ替わりながら心情を綴っていく。不自然さがなく、物語も淡々と進んでいく。

  • 正岡容の「置土産」が良い。

  • 志賀直哉『流行感冒』、正岡容『置土産』、里見弴『秋日和』の3篇を集録。
    一番好きだと思ったのは、芸人小説の『置土産』。
    破天荒な師匠に振り回される弟子の様子をコミカルに描いた文章のリズムの楽しさと、後半にようやく芸を伝授する師匠の芸の美しさ・凄まじさにまつわる描写の迫力のギャップがたまらない。
    強い師弟愛を感じさせる、主人公である弟子の正直な語り口もまた爽やかでよい。
    本のタイトル通り、秋空のように爽やかな読後感を味わえた。

  • うん、小津映画の世界ですな。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、2階文庫本コーナー 請求記号908.3/H99/4

  • 「容」で「いるる」って読むんだ……。

  • 和図書 908/H99/4
    資料ID 2010200680

  • 110428読了

    タイトル町でもいいんじゃねとか最初思ったけど秋でよかったなあ、すがすがしいかんじが今思うと合ってるとおもうの
    最初と真ん中がよかったなあ
    あたたかくてやさしい話

  • 志賀直哉『流行感冒』
     娘が感冒にかかるのを神経質に心配する父とお手伝いの娘、家の中のお互いの心の機微
    正岡容『置土産』
     そのまま落語の小噺のような師弟関係
    里見弴『秋日和』
     それぞれちょっとおせっかいだったりもする人情が心地よい一品
     小津により映画化されたのも納得(某gooの映画紹介ではなぜか原作者「さとみ・じゅん」となっていたが…)

  • 里見弴の「秋日和」、読みながら「これ、小津安二郎の映画みたいな小説だよなあ」と思いつつ、解説を読んでびっくり!実際にこの小説を小津安二郎が映画化したとのこと。
    知らなかった。小津安二郎って、この小説のような雰囲気が好きだったんですね。
    とりあえず、ポプラ社刊の「百年文庫」のうち1冊を読了。

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(004)秋 (百年文庫)の作品紹介

子どもが風邪を引くだけで「死にはしないか」と気を揉む父親。神経質な主人と家人のやりとりが温かい志賀直哉の『流行感冒』。世評名高い「猫」の芸を伝授してもらおうと師匠に尽くす万之助。だが、飲み代ばかり払わされ、いつになっても芸の話にはならず…。師弟の心が響きあう正岡容の『置土産』。娘の結婚相手を探す未亡人の身を案じ、要らぬお世話をやく男たち…小津映画にもなった里見の『秋日和』。市井の人々の優しさが秋空のように美しい三篇。

(004)秋 (百年文庫)はこんな本です

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