- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591119112
感想・レビュー・書評
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パークゴルフは、プレイしたいな。
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今まで読んだ百年文庫の中でも出色の一冊だ。
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・フィッツジェラルド「冬の夢」◎
「グレート・ギャツビー」の素みたいな小説だ。
フィツジェラルドの美しいものに対する並々ならぬ執着というか、美しさを手に入れたい、本当をいえば美と同化したい、でもそうはできそうにないからせめて美しさの末端にはしがみついていたい…そういう熱がかなりストレートに反映されている。んで、好きである。
絶対じぶんのものにはなりっこない美女・ジューディに青春を捧げ、それでも後悔はない。ただ過ぎ去った時の流れにある日気づく。
「もうデクスターは"ジューディ学"の権威ではなくなったのだ」
・木々高太郎「新月×
この枚数でミステリー調。なんか痛々しい。
・小沼丹「白孔雀のいるホテル」◎
いつか湖畔に真っ白いホテルを…。そう夢みるコンさんがまず第一歩として建てたのはどうしょうもない宿屋だった。大学生の「僕」は管理人としてその宿屋でひと夏を過ごす。
来る客はみな一癖あり、まともな客もまともでない客もぜんぜん来ない。
たまにビールを飲んでは、「白いホテルでは白孔雀を飼おう」なんて夢を膨らまして飽き足ることがない。
この作者はじめて読んだけれど、ユーモアの分量と濃度がちょうど自分にとっては適量で好きだ。
解説でなるほどと思ったけど、英文学者だったか。 -
フィッツジェラルド「冬の夢」、木々高太郎「新月」、小沼丹「白孔雀のいるホテル」の3作品からなる短編出。
どれも潤い豊かに品があって良かった。
何度でも読み直したい。