- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591120927
作品紹介・あらすじ
過ぎた恋を切なく思い出し、現在の恋に身を焦がす。ままならない思いに苦しみながらも、そこにもまた甘美な感覚が潜むのを発見する-甘いだけでも、苦いだけでもないのが恋。カクテルもまたしかり。さまざまなカクテルに寄せて、4人の男女の恋模様が描かれる物語。
感想・レビュー・書評
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お洒落でオトナな雰囲気に惹かれて手にとった本。
短いお話の中に色んな恋のお話が入っていました。自分自身、自分のためにバーに行ったり、恋人とバーやホテルでカクテルをたしなむようなオトナデートの経験がないので、映画やドラマを見ている様な気分でした。庶民的な私からしたら色彩的にも恋や愛の美しい世界を覗き見している様な感覚でした。
不倫も表現によってはいくらでも正当化することもできて正直受け入れ難いところもあったけど、気持ちやココロは、誰のものでもないから盗むも盗まないもどうしようもなく奪い奪われてしまったりして難しいものだなと思いました。
涙子と一朗は素敵な2人でいつまでも仲良く美しい関係であってほしいし、そうなるのだろうなと思っています。
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カクテルとそれにまつわる恋愛。
せっかくなので、クラフトビールを飲みながら読書。(お洒落カクテルは家にない)
甘いだけじゃなくビターで辛くて、しっとり薄暗いのがまたいい雰囲気で、そんな感じの大人の恋愛。
毎回カクテルを調べて読みすすめ、華やかな見た目からハードボイルドなのものまで色々あって楽しかった。
バーで大好きな人と、美味しいカクテルと愛しい時間…てのをしてみたくなった。 -
図書館でなんとなくタイトルに惹かれて借りたけどすごく面白かった。夢中で読み終えた。
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4人の男女視点で描かれる、カクテルに絡んだ恋愛の24編からなる連作短編
ファーストキスの思い出、過去の恋愛や結婚、現在のパートナーとの出会い、そして現在進行系の不倫等々
がっつりとした恋愛小説は久しぶりに読んだなぁ
20代の頃はよく読んだものだけど、とんと読まなくなった
多分、それよりも自分にあるジャンルを見つけたからかね
ニューヨークに住む翻訳家の涙子、若手小説家の葉月、涙子の夫の一郎、涙子の友達の「あなた」
視点がころころ変わるし、過去の思い出話が差し込んであったりするので、途中で「誰の話だっけ?」と若干の混乱
そして、みんな不倫しすぎ(笑)
中には「ホラーじゃね?」と思うやつもあったりね
誰のかわからない手作りチョコがロッカーの中にあって、その中身には連絡先が書かれた紙が入ってるって、受け取る人によってはホラーだと思うよ
一番よかったのはフレンチ・キスかな
想像の余韻を残したいい感じの終わり方になってる
しかしまぁ、大人の恋愛とお酒はよく合うなぁ
ジュース類さえあればうちにある酒で作れるものがほとんどなので、今度作ってみようかと思った -
沢山登場するカクテルが、お洒落でフルーティーに感じられて楽しかった。
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ここまでガッツリな恋愛ものを読んだの久し振りだなぁ。
涙子さんと一郎さんがすごく良い夫婦だった。
ショートショートの連作読みやすかった。
大人の恋とカクテルの相性はとても良い。 -
あとがきに書いてあったように「夢見心地になれる、読んで酔えるカクテルバー」な本でした。きらきらしていて、カクテルの色鮮やかさを思い浮かばせる色彩豊かな作品でした。
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若い女の子向け。甘すぎて
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すーーーーーごく、良かった。恋愛もので、ここまでストンと身近なものは、珍しい。
カクテル、はじめたいなぁ。こんなにふわふわドキドキしたことは、ないなぁ。