- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591122365
感想・レビュー・書評
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ふんわりファンタジー☆
眠いときに読むと、うとうとうとっ…。 -
とある港町にあるカフェ。
そこへ訪れる常連客が、自身が体験した話を語っていく、という形式でつづられる短編集。
それぞれの客の視点から語られる、少し不思議な物語。
妙に童話テイストだ・・・と思っていたら、一昔前に出版された(高学年向けの)児童文学というジャンルらしい。
納得。
同じ街を舞台にしている姉妹作『コンビニたそがれ堂』シリーズなるものがあるらしく、買うほどでもないけどちょっと読んでみたい、くらいの気分にはさせられた。 -
“そのお客さまが、いつのまに店に入ってらしたのか、わからないんです。
気がついたら、そこに、ドアを背にして立っていらっしゃいました。霧にぬれたコートをたたんで腕にかけて、にこにこ笑ってらっしゃって。
一瞬、何ていったものかと思いました。
お客さまは、銀色の髪の、外国人のおばあさまだったのです。細いふちの眼鏡の向こうで、灰色の目が、おもしろそうに、きらきらと光っていました。”[P.189]
かもめ亭に訪れる人々の、ほっこりする短編集。
どこか幻想じみていて懐かしい。
“足音が、近づく。僕の心臓の音は、速いペースで鳴った。隣にいる暁くんが息をのむのがわかる。背筋の毛が逆立って、胸の奥で、逃げたい、という思いが弾むのがわかった。
でも——その時僕は、小さかったあの日の、螢を部屋に放してくれたあの女の子のことを思った。さみしかったあの夜に、ひとりぼっちの夜に、お見舞いにきてくれた女の子。
今階段を下りてくるのは、あの子だった。
僕は——僕たちは、逃げなかった。
「こんばんは。いらっしゃいませ」
その子は、優雅な響きの、日本語でいった。小鳥みたいに首をかしげて、笑った。
まるで僕らがここにくるのがわかっていた、というように。それでいいの、当たり前よというような、でも、とてもとても、嬉しそうな笑顔で。”[P.270] -
雰囲気はよかったんだけど
いまいち入りこめなかったせいか
雰囲気だけで読んでしまった
という感じがする。
でも「ねこしまさんのお話」は好き。 -
カフェかもめ亭を訪れる人の、それぞれのお話。最後の番外編、クリスマスの国が好き。
2012/8/15 -
古い木箱につまった、きらきらした色とりどりの石たち。ふしぎな色と光を詰め合わせた小さな宝箱。そんな印象です。好きです。
表紙絵の色合いが、その印象にとても合っていますね。 -
カフェかもめ亭にやってくるお客さんとマスターとの会話を綴った短編集。
ちょっと不思議なお話だけど
ひとつひとつ、読み終えると
温かいきもちになります。