(P[む]1-4)カフェかもめ亭 (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591122365

感想・レビュー・書評

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  • ▼収録作品
    「砂漠の花」
    「万華鏡の庭」
    「銀の鏡」
    「水仙姫」
    「グリーン先生の魔法」
    「ねこしまさんのお話」
    「かもめ亭奇談」
    「番外編・クリスマスの国」

    「ねこしまさんのお話」で涙腺決壊。猫の国が本当にあるなら、そこで皆どうか幸せに暮らしてほしい。

    「銀の鏡」は少しホラーちっく。

  • ふんわりファンタジー☆
    眠いときに読むと、うとうとうとっ…。

  •   私にはいまいちかな。

  • とある港町にあるカフェ。
    そこへ訪れる常連客が、自身が体験した話を語っていく、という形式でつづられる短編集。
    それぞれの客の視点から語られる、少し不思議な物語。

    妙に童話テイストだ・・・と思っていたら、一昔前に出版された(高学年向けの)児童文学というジャンルらしい。
    納得。

    同じ街を舞台にしている姉妹作『コンビニたそがれ堂』シリーズなるものがあるらしく、買うほどでもないけどちょっと読んでみたい、くらいの気分にはさせられた。

  • かもめ亭を訪れるお客さまが語るお話をつづった短編集。
    自動ピアノの曲とともにドリンクを飲みながら語られたお話はどれも心温まるものばかりです。

  • “そのお客さまが、いつのまに店に入ってらしたのか、わからないんです。
    気がついたら、そこに、ドアを背にして立っていらっしゃいました。霧にぬれたコートをたたんで腕にかけて、にこにこ笑ってらっしゃって。
    一瞬、何ていったものかと思いました。
    お客さまは、銀色の髪の、外国人のおばあさまだったのです。細いふちの眼鏡の向こうで、灰色の目が、おもしろそうに、きらきらと光っていました。”[P.189]

    かもめ亭に訪れる人々の、ほっこりする短編集。
    どこか幻想じみていて懐かしい。

    “足音が、近づく。僕の心臓の音は、速いペースで鳴った。隣にいる暁くんが息をのむのがわかる。背筋の毛が逆立って、胸の奥で、逃げたい、という思いが弾むのがわかった。
    でも——その時僕は、小さかったあの日の、螢を部屋に放してくれたあの女の子のことを思った。さみしかったあの夜に、ひとりぼっちの夜に、お見舞いにきてくれた女の子。
    今階段を下りてくるのは、あの子だった。
    僕は——僕たちは、逃げなかった。
    「こんばんは。いらっしゃいませ」
    その子は、優雅な響きの、日本語でいった。小鳥みたいに首をかしげて、笑った。
    まるで僕らがここにくるのがわかっていた、というように。それでいいの、当たり前よというような、でも、とてもとても、嬉しそうな笑顔で。”[P.270]

  • 雰囲気はよかったんだけど
    いまいち入りこめなかったせいか
    雰囲気だけで読んでしまった
    という感じがする。

    でも「ねこしまさんのお話」は好き。

  • カフェかもめ亭を訪れる人の、それぞれのお話。最後の番外編、クリスマスの国が好き。
    2012/8/15

  • 古い木箱につまった、きらきらした色とりどりの石たち。ふしぎな色と光を詰め合わせた小さな宝箱。そんな印象です。好きです。
    表紙絵の色合いが、その印象にとても合っていますね。

  • カフェかもめ亭にやってくるお客さんとマスターとの会話を綴った短編集。

    ちょっと不思議なお話だけど
    ひとつひとつ、読み終えると
    温かいきもちになります。

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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