うみぼうず (おばけ話絵本)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591122532

感想・レビュー・書評

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  • 2012年8月7日

  • 漁が不漁だったので、村人たちはおじいちゃんの言うことを聞かずに越えては行けない岩を越えて沖に出てしまう。
    お腹が空いたと男の子が言うのでおじいちゃんも結局は遅れて沖に出る。
    沖ではニシンが大量に捕れた。
    他の村人たちは先にその場を離れていたが、男の子とおじいちゃんが帰ろうとする途中に村人たちの転覆した舟がたくさんあり、1人だけ舟の中にいたので、助けて帰ろうとすると、突然雷雲が現れ、海面には不知火が現れ、真っ黒の海坊主も現れ、舟は揺れに揺れた。
    男の子は怖くなっておじいちゃんにしがみついた。
    ひしゃくを寄越せと海坊主が言うので怖くなったおじいちゃんはひしゃくを海に投げ入れた。
    助けられた村人がさっきもそれで舟が沈められたというがもう遅い。
    ひしゃくは何杯にも大きくなり何本にも増えて、海坊主たちは海水すくい舟に入れようとする。
    もう駄目だと思うが何故か舟は沈まない。
    その隙に舟はなんとか浜辺まで逃げ切るのだった。
    実は男の子がおじいちゃんにしがみついたときにひしゃくの底を踏み抜いてしまったのだとか。
    結局村に戻ったのは3人だけだったか、それからと言うもの漁に出る舟は底の抜けたひしゃくを積むようにしたのだった。

    昔話をアレンジしてあって、既に話を知っている人でも楽しめるのがいいところだ。
    絵も厚塗りでおどろおどろしさが出ている。

  • 不漁が続き、北の貧しい漁村ではみんな、腹を空かせていた。「ろうそく岩より向こうの海へ出てはいけない」そんな古くからの言い伝えをやぶって、漁師たちは漁に出た。
    漁師のおじいさんと孫も、ついに、他のみんなに遅れて、ろうそく岩の向こうまでニシンを捕りに行った。沢山のニシンがとれた。
    しかし、帰りの船路で、先に行ったみんなの船は沈められていた。一人だけ生き残った男を助けてやると、にわかに不知火が海にたち波が荒れ、海坊主たちが出てきのだ。彼らは助かるのか?

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著者プロフィール

杉山亮(すぎやま・あきら):1954年東京生まれ。76年、都の公立保育園の第一号男性保育者として伊豆諸島の利島保育園で働く。以後83年まで各地の保育園、幼稚園に勤務。30歳のときにおもちゃ作家へ転身。「おもちゃいろいろ・なぞなぞ工房」を主宰する。現在は山梨県北杜市小淵沢の高原で児童書の執筆をして暮らす。主な著書に『子どものことを子どもにきく』(ちくま文庫)、『あなたも名探偵』シリーズ(偕成社)、『たからものくらべ』(福音館書店)、『青空晴之助』『児童書作家の思いつき』(仮説社)などがある。また、ストーリーテラーとして「ものがたりライブ」というお話会を全国各地の図書館、小学校で開いている。

「2023年 『子どもをおいて旅にでた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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