- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591124000
感想・レビュー・書評
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前回音楽の素晴らしさとお祭り騒ぎ的なワクワクで締めくくられましたが、語り部がちょこちょこ出してくる、先行きの不安感を煽っていましたが、2巻でその不安感が噴出します。どうしようもない事件が勃発して色々な事が木端微塵になり、恋も人間関係も音楽もがたがたになります。
高校時代の根拠のない万能感と劣等感、絶望感を思い出します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
楽譜通りに弾くことができて、その上に自分らしさを乗せる。ピカソの絵を見ながら教えてもらったことをふと思いだした。南との関係の進展については、予想外。ソクラテスの話もじ〜んときた。
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2018.5.17読了
☆4
前半は高校生の恋愛模様に初々しさ感じながら、後半まさかの急展開にビックリ!
個人的には爽やかな青春一辺倒よりも、多少ダークな部分がある方が好きなので、この展開は結構好き。
哲学的な部分については理解しにくい部分もあったが、公民の金窪先生の去り際の潔さがかっこよかった。
いよいよ最終刊、どんなラストが待っているのか楽しみだ。 -
高校二年となりさらなる音楽漬けの日々の中、爽やかな青春ストーリーが綴られていくのかと思いきや、話は思いもよらなかった展開に・・・。
後半は年甲斐もなく主人公サトルに完全に感情移入してしまい、本当に読むのが苦しかった・・・。
さあ、いよいよ最終章。見届けよう。 -
北島先生とともに臨んだホーム・コンサートを期に距離感を縮めた津島と南。
高校二年生となりさらに音楽漬けの日々が続く。
新入生たちのレベルの高さに焦燥感を覚えながら、それぞれが責任のある立場でオーケストラ発表会に向けての練習に取り組む。
だが平穏な日々は長くは続かなかった―― -
クラシックをベースとする物語の世界観はそのままに、ひとつ学年が上がって高校2年生になる主人公。
オーケストラの苦悩であったりと淡い恋であったりと、ここまではいつもの流れであったが
留学をきっかけに歯車が狂い出す。
なんだか歯切れが悪いし、唐突過ぎる展開について行けなかったり、哲学のオンパレードにはかなり辟易。
Ⅲへの布石なのかもと思って頑張って読みました。 -
↓この小説に出てくるチェロのリアルガチな盗難事件
http://bungei-pureful.jive-ltd.co.jp/tokusetu_funeninore.html -
チェロに打ち込みながらも彼女が出来た
しかし、突然にどうしようもなく彼女との別れがやってきた
主人公が傷付いていく様が痛々しい
音楽を突き詰めていくと否応もなく自分の限界に気付く。それは考えることを学問としている哲学に似ていると思った。青春には自分を客観的にみる余裕なんて無いものだ。