([な]6-1)嘘と少年 (ポプラ文庫 な 6-1)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 151
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591125465

感想・レビュー・書評

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  • 途中から、あれ?何かおかしいな?という感覚にとらわれて、段々その正体が解ってきた。ミステリーとは違うけど、不思議ながらも読みやすかった。ラストは、ちょっと予測できて残念だったけど、全体的には面白かった。

  • 行方不明になった同級生の女の子を探しに山の中を冒険する小学生時代の回想と、入院中の当時の親友を見舞いに来ているシーンが交互に出てくる。しかし、現在のシーンはラストのためだけにあるようなもので、この演出は読んでいるときに混乱するだけであまり効果的に用いられていると感じなかった。
    また、山の中の冒険が物語のほとんどを構成しているけれども、クライマックスのシーンで登山道にたどり着いてしまう。わざわざ危険を冒す必要がなかったのではないかと思ってしまって興ざめだった。ただ、冒険の描写は引き込まれるものがあってすらすら読むことができた。

    タイトルと違って、ひとつも言葉としての「嘘」はなかったように感じた。ミステリ的な要素を期待して読むと肩すかしだと思う。少年の冒険の小説として読めばそこそこ面白い。
    また、全体の印象として、物語の核と大部分を占める冒険の描写が噛み合ってないように感じた。短編小説のアイディア(物語の核)を引き伸ばして長編に仕上げたイメージ。衝撃のラストが読めてしまって、そこまで衝撃でもなかったのも個人的には痛い

  • ひとつひとつの嘘の真相が解かれるたびに、切なさと哀しさが広がってきます。

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著者プロフィール

永瀬隼介

1960年鹿児島県生まれ。國學院大學卒。週刊誌記者を経てフリージャーナリストとなり、祝康成名義で『真相はこれだ! 「昭和」8大事件を撃つ』を刊行するなど事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー。事件現場で培った取材力を活かし、現代の深部を抉る骨太のサスペンスや犯罪小説を発表している。近著に『帝の毒薬』『カミカゼ』『三日間の相棒』『白い疵 英雄の死』『12月の向日葵』など。ノンフィクションに『19歳 一家四人惨殺犯の告白』などがある。

「2022年 『殺し屋の息子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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