- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591128831
感想・レビュー・書評
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ちいさな男の子は、消防車とかショベルカーとかタンクローリーとか
「はたらくくるま」を見るのが大好きだったりしますが、
ちいさくもなくて、男の子でもない私は、「働いている人」を見るのが大好きです。
きびきびテキパキ働いている人も、丁寧にじっくり仕事をしている人も。
いつも家にいて、「生徒とおしゃべりしてる時間のほうが長いんじゃない?」
と娘につっこまれるようなレッスンをしているか、
猫に囲まれて本を読んでいるかのどちらかだからでしょうか。
この本の主人公の平本くんは、「丁寧にじっくり型」の郵便屋さん。
同じ配達コースを回っても、テキパキ型の先輩にくらべると
必ず1時間くらいは遅くなってしまう。
でもそれは、要領が悪くてモタモタしているからでも、サボっているからでもなくて
元気に飛び出してくる子どもを万が一にもはねないよう
しつこいくらい安全確認して、スピードを上げ過ぎないようバイクを走らせ、
大切な郵便物を誤配しないよう、何度も宛先確認してから郵便受けに入れるから。
アパートのベランダから女性の下着が飛ばされたのを見て、
そのまま走り去ることもできたのにわざわざUターンし、
モノがモノだけに、素手で触って持っていくのもためらわれて、
配達物もないのに階段を駆け上がって、経緯を説明しに行ったり
「誤配された!」と烈火のごとく怒って呼びつけられた郵便物が
他社のメール便だったことがわかっても、怒るどころか相手を気の毒に思ったり
お昼休みの時間をまるごと使って、配達先のおじいさんの身の上話に耳を傾け
郵便局に届いた転入届を見て、そのおじいさんの孤独が解消されたことに気づき
ほっと胸を撫で下ろしたり。
「町は生きている」と、ちいさな変化も見落とさず、心のこもった配達をすることで
ささやかだけど優しい奇跡を起こす平本くんを、好きにならずにはいられません。
手紙をもらうのは、いくつになってもとてもうれしいことですが
その手紙を運んでくれるのが、こんな郵便屋さんだったら
うれしい気持ちも何倍にもふわふわとふくれあがりそうで、素敵です♪ -
主人公が誠実でとても好青年な物語。
郵便配達を通して垣間見る人間模様。
表紙をめくると地図が現れ、物語を想像するヒントを得ることができ、小学生でも楽しく読める作品だと思いました。-
地図つき!!!!!!!
そんな細かく空想する楽しみを用意してくれてるのって
すっっっごくうれしいよねーー。
もーーーますます読みたくなっ...地図つき!!!!!!!
そんな細かく空想する楽しみを用意してくれてるのって
すっっっごくうれしいよねーー。
もーーーますます読みたくなったよー♡
えぬちゃんステキ情報ありがとうーっっ[*Ü*]2012/09/13
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初めましての作家さん。
まったく知らない作家さんでした(ごめんなさい!)
図書館の書棚に目をやったとき、何だか背表紙が呼んでいるようで~(笑)
さらさら~っと読める軽い本ですが、楽しめました。
今の私にはこの軽さが良いのかなぁ… -
ゆるゆると特に盛り上がりもなく、でも心地よく。
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こういう仕事に誇りを持って、一生懸命にしている人の話し、大好きです!
郵便配達の人の苦労が少しわかった気がします。
確かに雨の日とか夏の暑い日、冬の寒い日などは大変だろうし、交通事故や誤配、遅配などにも気を使わないといけないでしょうし。
でも、毎日同じ地区を回るため、その地区の住人との交流が生まれるところは素敵ですね。
郵便配達員に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そして、どちらかと言えば地味な配達員と、そっくりな兄は芸能界での有名人というギャップが、私は好きでした。
地道に地味に自分の使命を全うしたいタイプと、派手に今できることをいまするタイプ。
全く逆の性格のように見えるのに、お互い理解しあっているのが素敵でした。 -
小学生の息子に、「おかーさんは大きくなったら何になりたいの?」と聞かれました。うーん。図書館の人か、本屋の人か郵便屋さんかな?と答えました。
大人の常識振りかざすと、腰痛持ちの私には本を持って移動するのはいずれ限界が来るでしょうし、不器用だから文庫カバーも上手にかけられないし、多分気の利いたポップも書けないし、配達も暑い寒いで早々に音を上げるでしょうし、年賀葉書のノルマはきつそうですし。
でも、こんな街の郵便屋さんならいいかもな。と思ってしまった小説でした。 -
最初本を開いた時はこんなにたくさんの人覚えられないし、地図見ても興味もわかず。
生真面目すぎる主人公に少し距離を感じたりしたものだが、いざ読み終わって見ると愛着がこんなにもわいているとは。街の住人のひとりになったかのようで郵便屋さんに親近感すら覚えてしまっている。心に暖かいものが流れて人やお仕事に対して丁寧に接する主人公を全力で応援していたりも。シリーズ読み通すのがとってもワクワク。 -
小野寺さんらしい、町の人との優しいほのぼのとした繋がりが描かれていました
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たまには手紙を書いてみようかなと思える一冊でした。
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とある町の郵便屋さんが主人公で、小さな日常から人々の暮らしがほの見えるハートウォーミングなお話。好きな部類の話なので穏やかに読みました。
平本さんに届けてもらう郵便も素敵だけれど
円軌道の外さんに届けてもらう荷物も、
今話題の「佐川男子」よりもっと、温かい手...
平本さんに届けてもらう郵便も素敵だけれど
円軌道の外さんに届けてもらう荷物も、
今話題の「佐川男子」よりもっと、温かい手触りがする気がします。
ブクログ仲間さんのレビューのおかげで手に取った本ですが
主人公が丁寧に生きている感じがとても素敵で、
作者の小野寺さんのあとがきも、おはなしのイメージ通りとても温かくて
他の本も読んでみたくなってしまいました(*^_^*)
温かいレビューを読ましていただき、ほっこりしています(*^^)v
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温かいレビューを読ましていただき、ほっこりしています(*^^)v
私の住む地域の郵便屋さんは、ベテランの先輩さんのような方みたいですが、いつか平本さんのような人に会いたいです(笑)
丁寧に仕事をすることは、いろんな意味で すごく素敵で大切なことなんだと、改めて感じさせられました(●^o^●)
紫苑さんのレビューを読んで、すぐ図書館に予約したんですよ~♪
ほんわか温かい、素敵な本でした!
紹介してくださって、ありがとう...
紫苑さんのレビューを読んで、すぐ図書館に予約したんですよ~♪
ほんわか温かい、素敵な本でした!
紹介してくださって、ありがとうございました(*^_^*)
紫苑さんのところの郵便屋さんはテキパキさんなんですね(笑)
うちに来る郵便屋さんは、平本くんみたいにイケメンではありませんが
郵便物が楽譜だと、折れたら大変!と気遣って、ポストに入れずに手渡ししてくれる
純朴で感じのいいおにいさんです♪
この本を読むと、街でみかける郵便屋さんを、思わずじーっと観察してしまいますね(*'-')フフ♪