- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591129661
感想・レビュー・書評
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「プリティが多すぎる」と同じ千石社が舞台
1冊の本が世に出るまでの様々な悲喜交々が浅すぎず深すぎず書かれている
全体的に優しい雰囲気を纏っていて読後は爽やか
プリティの佳孝と同じ大学の先輩が工藤だったような…
星川書店の只津もプリティで佳孝とサークル飲みに来ていたはず
個人的には門井慶喜「天才たちの値段」と乾くるみ「イニシエーション・ラブ」が会話の中で出てきたのは嬉しかった
特に門井慶喜はついこの前読んだばかりだったから詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容は出版社で働く主人公が、落ち目の作家が書いた作品を本にすると言う変わった内容でした。
本のタイトルからイメージした内容とはずいぶん違いましたが、途中からは一気に読破してしまいました。
自分的にはなかなか良い作品でした。 -
人を悲しませる、苦しませるのは悪意ではなく、過ちであったり誤解であったり。そして、その悲しみ苦しみからも、人は必ず立ち上がることができる…。悪意のある登場人物のいない、ほんわかした読後感の作品。ちょっと爽やかすぎるかも(^^;)。
一冊の、偶然見いだした佳作を、本にして、いかに売っていくか、若手編集者が奮闘する物語。仕事に夢を抱いている若者、仕事に夢を失いかけている大人、どちらが読んでも楽しめるんじゃないかな。出版に携わりたくなりました(^^)。作者はもと書店員の方ということで、深く納得。本への愛が感じられました。 -
「プリティが多すぎる」と同じく、出版社の千石社での
お話で、こちらは主要人物が大人になっているので、
もっとシリアスな雰囲気にまとまっていた。
読み始めたら続きが気になってしまい、最後まで読破。
本を一冊出すというのは本当に大変なことだなぁ、
と思ったりする。いい原稿があるってだけではだめで、
その裏側でいろいろな駆け引きがある、ということもわかる。
著者は今までに本を出しているので、そういったところで
裏側もわかったりするんだろうな、と思ったりもする。
話の方向性としては、どのように真剣に仕事をするか、
家族をどのように大切にするか、というあたりに
ウェイトがあって、最後のあたりはご都合主義なところも
あったりするけど、最後まで一気に読めたので良かった。 -
主人公、工藤。大手出版社勤務。文芸部門に移動して3年目。なんでも要領よくこなし、優等生的な編集者。彼が過去の作家と思われている家入の原稿に偶然出会う。どうしても、自分の手で、本にして出したいと思い、周りをまきこみ、、迷惑をかけたり、自分自身も傷ついたり、多くのことを学びながら、本を作り上げていく。
本を作る過程の話だけでなく、それぞれのひとが抱えている心情をうまく絡ませて、奥行きの深い話になっていました。
初めて読む作家さんでしたので、別の本も読んでみようと思います。 -
なおちゃんの紹介。
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他の作も含めて本屋または編集、すごく好きなんだなとおもった。
みんなが真剣で前向きに生きてて、真摯に仕事に打ち込んでいる人ばかりの「健やかな」世界。 -
出版社に勤める彰彦が、出会ったある原稿に心を動かされ、どうしてこの作品を自分のところで出版したい!と奔走する。
本というものが、こんな風に作家から様々な人の手と思いを経由して、私達読者のところに届けられるものだとは・・・。
読みやすく心を引き付けられる、とても好きな作品になった。 -
中盤からの読ませる感じは、さすが大崎さんというところ。うっかり泣きましたよ。
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最後の最後まで、なおちゃんを疑っていた。申し訳ない気持ち。