真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591131824

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    夜が深まる頃、暗闇に温かい灯りをともすように「真夜中のパン屋さん」はオープンする。
    今回のお客様は希実につきまとう、少々変わった転校生。
    彼が企む〝計画″によりパン屋の面々は、またもや事件に巻き込まれて行く。

    【感想】

  • ■ 1645.
    <読破期間>
    2016/6/11~2016/6/15

  • この本には何か事情のある人物しか出ませんね。
    何を考えているかわからない人でも、何かを抱えている...なんて事が当たり前。

    孝太郎とこだまの父親が、いい人という事も判明しましたし。口には出さなくても、父親の表情をしているというところがいい!

    希実を見守っている弘基と暮林さんもですが、何より表情の変化が多くなってきた希実に心が暖かくなりました。

  • 前作、前々作よりも謎解きが濃く、疾走感があり面白かった。個人的には『午前2時の転校生』が一番好き。

    『午前0時のレシピ』では絶対に悪でしかないと思っていたこだまと幸太郎の父親にもまさか救いがあるとは思わなかった。毎度律儀にもパンの感想(文句)を言いに来店する姿や安倍との未だに男子高校生のようなやり取りが微笑ましい。この人にもこんな人間らしい一面があったことに心底安心した。

    それにしても、希実が記憶を失っていたなんて。随分と笑う回数も増えたように思えるのに、今以上の闇を想像するだけでも心が痛くなる。読む側も彼女の笑顔を全力で守りたくなってしまう。

  • シリーズも大詰め!!
    親子の絆をテーマにしたこの作品は、やっぱり温かくて、ほっこりした気持ちになれました。
    安部先生、ステキだなー。
    そして、希美のお母さん登場!!ここから物語が急展開?!
    早く続き読みたーい!!

  • 主要人物の内側も見えてきて今後が楽しみ。

  • 孝太郎、美作父、深いところで大切に思っていて、そして希実が少しずつ成長していく様子。暮林さんの飄々とした佇まい読むほどに次が気になる。

  •  個人的にはとても面白いと思った作品。孝太郎の不安定な感じがとても良かったと思う。でも、アンジェリカは必要だったのかなぁ...。その点で今作はリアリティに欠けているかもしれません。
     いつものことだけど、こだまが可愛い。この子はなんでこんなに素直で優しい子なのか...。
     あと美作父、本当はちゃんと考えているんだな...。本気で泣いた←
     やっぱりこのシリーズはあったかい!!

  • 希実ちゃんが過去に弘基や美和子さんと関わりを持っていたとは。こだま父は自分にも厳しい、不器用な人やったんかなあ…。

  • 今回のキーマンは転校生の孝太郎。まさかのこだまの兄っていうね。びっくりしたー。最初は、アンジェリカ持ってたり予知能力持ってたり、何者なんだ?!って怪訝に思ってたけど、ちゃんとフツーの子でした。笑
    安倍も変な人だったし。でもその2人(3人?)の間を右往左往する希実ちゃん可愛かったです。文化祭成功したのかな~?きになる!

著者プロフィール

1975年、岐阜県生まれ。2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。『真夜中のパン屋さん』で注目を集める。

「2019年 『路地裏のほたる食堂 3つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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