狛犬の佐助 迷子の巻 (ノベルズ・エクスプレス)

著者 : 伊藤遊

• ポプラ社 (2013年2月2日発売)

作品紹介・あらすじ

明野神社の狛犬には、彫った石工の魂が宿っていた。狛犬の「あ」には親方、「うん」には弟子の佐助の魂が。二頭は神社を見張りながら、しょっちゅう話をしていた-百五十年まえの石工の魂を宿した狛犬たちと現代の人々が織りなすファンタジー。

感想・レビュー・書評

[司書KODOMOブックリスト（注：「司書になるため勉強中」のアカウントです）さんの感想 · 2023年3月23日]

「明野神社の狛犬には、彫った石工の魂が宿っていた。狛犬の「あ」には親方、「うん」には弟子の佐助の魂が。二頭は神社を見張りながら、しょっちゅう話をしていた-百五十年まえの石工の魂を宿した狛犬たちと現代の人々が織りなすファンタジー。」

[chokokupoさんの感想 · 2019年11月11日]

児童文学　
石工の魂が入っている狛犬
逃げてしまった子犬を探す見習い大工

[ロニコさんの感想 · 2019年5月2日]

和風ファンタジー。
これも、どこかで読んだことがあるようなパターン。でもほのぼのとしてほんのり温かい。

[Sirokumaさんの感想 · 2018年12月5日]

伊藤遊さんで作者買いでした。挿絵が岡本順さんでますます嬉しい♪
狛犬のバディものなんて、発想が奇抜すぎてさすがです。
ただ狛犬だけに、かなり動きが制限されてしまう(なにせ石なので…)のが、お話のつくりとして不利だった気がします。
作者の伊藤遊さんは『鬼の橋』や『えんの松原』でとても濃厚で面白い平安物を書いていらっしゃったので、その時のような濃いワクワクを期待していました。
本作は、それに比べるともう少し気軽に読める感じだと思います。

口が悪い親方だけど、本当はとても弟子思いで情の厚い人(狛犬？)だと伝わってくるところが好きです。生前の親方と佐助の物語も読んでみたいな。

[psycheNさんの感想 · 2018年11月23日]

狛犬に憑依している？親方と弟子。最近お参りに来る青年は、弟子の佐助の方の狛犬が探している飼犬と似ているからと話しかけてくる。ラストはなんとうまくまとめてきた。どうしても表紙が地味になりそうだけど、よいシリーズになりそうだ。

[lucy-skyさんの感想 · 2018年7月29日]

とても面白いのに表紙が大人っぽく子どもたちは手を伸ばしにくいかも。こちらから積極的に勧めたい一冊。
二匹の狛犬にはそれぞれその狛犬を作った石工の親方と弟子の佐助の魂が宿っている。
その二人と明野神社にやってくる人物たちがとてもいい。ちょっとしたアニメを見ているように風景も浮かんでくる。

[となみとしょかんさんの感想 · 2017年2月14日]

明野神社というところの狛犬には、ほった人のたましいが宿っていて、その狛犬と現代の人々との感動できる話。二頭の狛犬のしゃべっているところがおもしろいです。

[地球っこさんの感想 · 2016年10月11日]

伊藤遊さんの物語好きです。日本の古き時代やモノにまつわるファンタジー作品に惹かれるので、伊藤遊さんを知ることができて嬉しいです。
お互いを信頼しあう親方と佐助の狛犬コンビ掛け合いがいいですね。ちびっ子ギャングの翔太には親方もやられっぱなしで、まるでおじいちゃんと孫のようで微笑ましいです。耕平にもラスト、あっと驚くハッピーなことが待っているようですね。

[arukudesuさんの感想 · 2016年1月8日]

どっかぬけている狛犬の佐助がいい味をだしています。

[まるもっちーさんの感想 · 2015年3月20日]

じんわりあったかくていい話だったー。でも、平安のいつもの奴が読みたかったかもしれない。
児童向けだからちょっと物足りなかった。
尻尾をふりふりする狛犬可愛すぎてヤバい。これから神社に行ったら狛犬をいとしく見てしまうと思います。私には彼らの声は聞こえないのだろうけど……
○○の巻ってことは次回作があるのかしら！待ちます待ちます。伊藤さんのお話大好き！

著者プロフィール

伊藤遊　伊藤遊（いとうゆう）1959年生まれ。京都市出身。立命館大学文学部史学科卒。著作に『鬼の橋』（産経児童出版文化賞推薦）、『えんの松原』（日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞）『ユウキ』（日本児童文学者協会賞、以上福音館書店刊）、『つくも神』『きつね、きつね、きつねがとおる』（第17回日本絵本賞）『狛犬の佐助　迷子の巻』（第62回小学館児童出版文化賞、以上ポプラ社刊）がある。札幌市在住。

「2014年 『えんの松原』 で使われていた紹介文から引用しています。」