([ふ]2-1)快晴フライング (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591134337

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。
    一気に読んでしまいました。
    ただ、中学生というのが自分は無理を感じました。

  • 第5回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作で、古内一絵さんのデビュー作でもある本著。

    「快晴フライング」「夏のエール」2篇収録。

    舞台は廃部寸前の弓が丘第一中学水泳部。
    主人公は自己中の龍一。
    メンバーはダメダメ部員ばかりで顧問は全くやる気が感じられない。

    そんな状況で水泳部の再建を目指し立ち向かって行く、言うなれば王道の青春ストーリー。

    主人公やメンバーの成長、顧問の気持ちの変化などベタな展開ではあるけれど、性同一性障害に苦しむメンバーと「マカン・マラン」シリーズに登場するシャールさんの存在が物語に温かさと深みを出していた。

  • 「マカン・マラン」が先でよかったのか…?他のレビューにもあるように、3冊目の後に読むのがベストだったかも…。
    とはいえ、あの未来を知った上で、当時の苦悩を読むのも悪くなかったです。
    癖が強くそれぞれに事情を抱えた水泳メンバーが、存続を目指して、いや、自分らしくあるために泳ぐ。シャールさんにもジャダさんにも、そして、柳田さんにも会える。
    この本をふまえて、もう一度シリーズを読みたくなりました。

  • 『マカン・マラン』ファンなら読んで損はない、とは思うものの..セットで読まないとそんなに面白くないかも!?廃部寸前の水泳部を立て直そうと奮起する主人公だが、集まったのは素人軍団ばかりという、ちょっと苦笑するくらいベタな設定。爽やかなスポーツものは好きだし、いい話だな、と思ったけれど。でもこれが作者のデビュー作。『マカン・マラン』もこの本から始まったと思うとしみじみ。シャールさんのキャラもちょっと荒削りなのが微笑ましい。って、ほとんどマカン・マランの感想になってもうた。

  • よくある中学生部活青春物にジェンダーを絡ませて,みんなで廃部になりそうな水泳部を残すために頑張る話.それぞれ個性豊かな面々が,着実に成長していくのがいい.龍一君のお母さんのシングルマザーながら愛情込めて頑張ってるところ,すごいです.

  • 自分の事しか見てなかった龍一が、水泳部存続のため動き回るうちに皆の中で成長していく、正統派青春物。
    龍一の変化が激しくて、中学生の伸び幅にびっくりする。

著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。17年、『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞。他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『鐘を鳴らす子供たち』『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』などがある。

「2021年 『山亭ミアキス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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