- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591134580
感想・レビュー・書評
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東京+ホタルにまつわる 5人の作家による 短編集。
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東京ホタルという隅田川のイベントにまつわる短編5編。オムニバス。
このイベント、2回開催されただけで今はやってないのですね。残念。行ってみたかった!時季柄、よいときに読むことができました。
再会というのはいい思い出ばかりではないけれど、ホタルの幻想的の風景が時間の隔たりも柔らかくしてくれるのでしょうか。
結末は見えていないけれど夏のはじまりの満月が一番好き。どの話もあっさりと纏まっていて、ちょっと物足りない印象も。 -
東京ホタルというイベントに絡めたアンソロジー。
原田マハ目当てだったけど、どの作家さんの作品も素敵で、また読みたい作品が増えて困る… -
隅田川に、光のボールを放す。
日が昇り沈む限り、永遠に輝き続ける電子のホタル。
真っ青に光る、「いのり星」
「東京ホタル」というイベントに関連した短編5作。
どれも心にじんわり沁みる読後感のいい作品で、良い意味で全然違った。
この、全然違う人たちが、同じ日に、同じものを、全く違う気持ちで見てるんだなぁ、と思うと、なんとも不思議な気持ちになりました。
とってもリアル。
タイトルに惹かれて借りてみたら、好きな作家さんがふたりも参加していて、ちょっと得した気分。
・はぐれホタル
…学生時代の恋と、大人になるということ。
思い当たることがあるようなないような、どこか苦い、甘い物語。
・蛍の光り
…ああ、このタイトルはずるいな。
隅田川の蛍と、おじいちゃん、アメリカ軍人さん。
いつか、普通の人が普通に、ふたつの国を行き来できる時代が来る。
過去の人が願った「未来」に生きる幸せに、涙がでました。
この人が描く、少し昔のお話が大好き。
・夏の始まりの満月
…少し先の未来の話。
津波と、故郷と、今の自分。
最後が好き。来てほしいな。
・宙色三景
…とっても読めてしまうけど、それはそれで。
登場人物がなんとなく個性ないなりに魅力的で許せてしまうお話。
おじいちゃんと、孫と、お父さんと、ひ孫。
お父さんの見た景色が、ちょっと切ない。
・ながれぼし
…これもまた、タイトルが切ない。
高校一年生の頃別れた母と、婚約者と、お腹の命。
やっぱり、川は優しい、って感じた。
窓から見たホタルを、この本の他の人たちが見てるのかと思うと、少し切ない。 -
「東京ホタル」をモチーフにしたアンソロジー。これに似たイベントが大阪中之島あたりでもあったな。
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残念ながら昨年は見送りとなってしまった隅田川のイベント「東京ホタル」をモチーフにした5人の作家のアンソロジー、もちろんお目当てはマハさんとエメルさん。
先ずは鉄板本命のマハさんの「ながれぼし」、流石に手慣れていると言うかツボを押さえていると言うか短編でここまで情景深く物語を描ける才能には脱帽のまさに上質の一編。
そして対抗エメルさんの「宙色三景」、これは決して流すことなく一字一句を丁寧に読んでみて欲しい(私は3回読みました) そして三つの時代を超えた風景の絆を感じ取ることが出来ればこの物語がいかに素晴らしいファンタジーであるかが分かるはずだ。
判定?今回はハナ差でエメルさんだ! -
東京ホタルという題名に惹かれて図書館で借りた。小路幸也さんの「蛍の光」と原田マハさんの「ながれぼし」がよかった。「ながれぼし」で、流星と再会した母親が言った神様の贈り物という言葉が印象に残った。
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図書館で借りた。
色々な作家の短編集 -
ホタルを模した”青く光るLED"に願いをかけて
隅田川に流すというイベントを モチーフにした
5人の作家さんによるアンソロジー。
全編 どこか物悲しい雰囲気を漂わせ
しみじみ染み入る感じが心地よかったです。 -
2014.3