戦争がなかったら 3人の子どもたち10年の物語 (ポプラ社ノンフィクション)
- ポプラ社 (2013年11月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591136539
感想・レビュー・書評
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たった一枚の写真が、多くの説明と同じ分量で語りかけてくる。どの写真もじっくりと時間をかけて見つめてみた。報道カメラマンの作者が語る言葉に共感させられた。
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表紙の女の子は、リベリア国内の紛争で右腕を失ったムスという女の子。
著者がムスの写真をシカゴトリビューンで発表し、それがきっかけとなり、ムスは多くの方々の支援を受けるようになります。
支援は難しい、ということを改めて感じました。 -
リベリア共和国で2003年に終結した内戦のただなかにいた子供3人をみたジャーナリストの手記。
タイトルから「子供たちの10年間」を追ったのかと思いきや、「子供たちの10年前と今」に近い。
人によっては間も多少みているけれど。
半分くらい読んでやめた。
報道してやっているんだという傲慢な矜持が鬱陶しくてイライラする。
そのわりにはジャーナリズムに徹していない。
ジャーナリズムならばこの子たちを切り口にして世界を伝えるべきだし、自分の見たものを前に出すなら自分の立場を明確にすべきだ。
この本はこの子たちの陰に隠れて自分がどう感じたかばかりを書いている。
この子たちを見ているとはまったく思えない。
政情を伝えるための説明すら足りない。
救助と撮影の優先順位で悩む部分さえ軽い。
「悩む僕」しか見えていない。
同じ葛藤でも山本美香さんhttp://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4093874581とは雲泥の差。
この手の鈍感な自意識で他人をネタにする自称ジャーナリストは大嫌い。
言葉の使い方がヘタで、この意味であってるよな?って考えながら読むのが面倒だった。
ビールを「ビンごと口に流し込む」(ラッパ飲みの意味)とか。
文章はヘタじゃないんだけど、若い時に渡米しているから日本語のニュアンスを忘れてるのかな? -
内戦当時のことだけでなく、戦争に巻き込まれた子どもたちのその後までを追ってくれている本。
後追い取材って、すごく大事だと思う。
戦争でも、災害でも、起こったときには加熱報道されるけど、その後も、ひとの生活は続いていくのだから。
知ること。そして、忘れないこと。(自分への言い聞かせ)
読んでいてつらいけど、子どもたちにも読んでもらいたい。
言葉をそえないと…