みんなの少年探偵団

  • ポプラ社
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本棚登録 : 874
感想 : 151
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591141717

感想・レビュー・書評

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  • 江戸川乱歩生誕120年記念プロジェクト第一弾のオマージュ作品。
    子供の頃私はルブランのルパン派だったので、江戸川乱歩は数冊しか読んでいないが、このオマージュ作品どの話も見事に怪人二十面相と少年探偵団の世界観を各作家らしく表現されていて、初めて読む人も楽しめるし、作品のファンの人も懐かしく楽しめる内容だなぁと思った。特に万城目さんの話が雰囲気が出ていて良かったな。
    ファンが多い作品なので、少し読者の反応を意識しすぎて抽象的になってしまったのかな?と思う話もあったが…概ね楽しめました。江戸川乱歩読みたくなる。

    • hs19501112さん
      はじめまして♪のコメントです。

      自分もこの本の中では万城目さんのハナシが一番好きでした♪
      はじめまして♪のコメントです。

      自分もこの本の中では万城目さんのハナシが一番好きでした♪
      2019/11/19
  • 今年は何故か江戸川乱歩を読みたいと思っている。
    その前に好きな作家さんたちが書いたこちらの本から。
    万城目さんの作品が最初の文章だからかハラハラドキドキでとても楽しめた。
    それから湊さんのも。いやいや全ての話が面白かった。
    第2弾の方も読んでみよう!

  • 一番お気に入りは「解散二十面相」。
    筆者へのメタな愚痴など、パスティーシュならではのユーモアが楽しい。
    派手な仕掛け・主要キャラ勢揃いと、面白さが詰まっている。
    乱歩の雰囲気にいちばん近いと感じたのは「永遠」。

  • 永遠 / 万城目 学
    少女探偵団 / 湊 かなえ
    東京の探偵たち / 小路 幸也
    指数犬 / 向井 湘吾
    解散二十面相 / 藤谷 治

    江戸川乱歩生誕120年記念とのこと。
    すでに今の少年探偵団の装丁はずいぶん軽い感じなのに、記念本はこれなのね、と複雑。
    それぞれに思い入れと遊び心のある探偵小説。
    孤児になった双子が巻き込まれた事件。
    海辺の町の高級ホテルに舞い込んだ挑戦状。
    依頼人が吸血鬼に襲われた?
    怪しげな老人から譲られた犬は一晩経つと前日の倍に増える犬で。
    バンザーイの声を聞く二十面相の心のうちとは。
    「少女探偵団」はシリーズを読んでいるようでドキドキしたし、「解散二十面相」もラストにニヤリ。
    ただどうも「東京の探偵たち」だけはダメだった。長編もだけど小路さんと私の少年探偵団感が違うのかも。

    「おどろくことくらい、人間にとって大事なことはない。おどろかなくなったら、おどろくことが楽しくなくなったら、人間は人間じゃなくなる。」
    「まるで『面白いこと』が、どこかに転がっているとでも思ってる。ふざけちゃいけない。面白いことっていうのは、自分で努力して作り出すものなんだ。」

  • 江戸川乱歩生誕120周年記念プロジェクトということで、怪人二十面相と少年探偵団を5人の作家さんたちが書いています。
    オリジナルをもはや覚えてないのが問題なのかしら。

    マキメさんのお話はタイトルが切なくていいですね。

  • いかにも、昭和の児童書!という感じの装丁、特に背表紙が、懐かしくて泣かせます。
    中身は、アンソロジーの常として、ややモヤモヤ感の残る作品もありますが…
    そもそも、元ネタの二十面相シリーズをちゃんと読んだことが無いので、内容についてなにやかやいう資格はないのかもしれません。
    しかし、最初の1作と、最後の1作は、なんだか呼応しているような気がします。
    “仕掛ける者”がいて、“謎解きをする者”がいる…
    これはもはや、敵味方ではなく、お互いにゲームを楽しんでいるような。
    “仲良く喧嘩する”トムとジェリー?
    いや、スポ根物の“宿命のライバル”?

    万城目学『永遠』
    湊かなえ『少女探偵団』
    小路幸也『東京の探偵たち』
    向井湘吾『指数犬』
    藤谷治『解散二十面相』

  • 苦手な短編集ですが楽しめました。
    湊かなえさん以外は初めて読む作家さん。
    最初と最後の作品がよかった☆

  • 万城目学、湊かなえ等が、明智小五郎や少年探偵団、怪人二重面相を題材に書き下ろした作品集。
    新聞の書評欄で見て、図書館で予約。表紙を見て、驚いた。小学生の頃、怖いもの見たさに夢中になって読んだシリーズそのままのデザインで、しかもポプラ社、つまり児童書だったのね。それにしては、贅沢な作者を揃えている。
    明智小五郎誕生の秘話を描いた万城目作品が、意表をついた発想と薄暗い乱歩の雰囲気を再現している点で、最も楽しめた。

  •  小学生くらいの頃、少年探偵モノの怖い表紙にびくびくおびえながら読んだよね、と思い出す。
     少年探偵もののアンソロジーなのだが、それぞれの作家から見た視点が面白い。そしてその作家のファンなら読んでにやにやする。あなたこうしますよね!うふふふみたいな。
     作品としては、東京の探偵たちの雰囲気が好き。

  • 万城目学、湊かなえといった人気作家が、乱歩の少年探偵団に捧げたオマージュ短編集。
    双子設定やら小林美中年やら…ああみんな少年探偵団をこじらせて育ったんだな!私だけじゃないんだな!とある意味安心する(笑)。
    湊かなえのなんかもう、幼い私の願望そのままじゃないか…。
    しかし、こじらせ同士が上手くいくかというと余計に難しかったりするもので、どの作品も明智や小林少年はともかく、二十面相が私の二十面相じゃなーい!
    やはり本家本元には敵わないのだよ、明智君。

著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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