調香師レオナール・ヴェイユの香彩ノート (ポプラ文庫ピュアフル こ 4-5)
- ポプラ社 (2016年11月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591152447
作品紹介・あらすじ
天才調香師レオナール・ヴェイユは、若くして世界的大ヒットとなる香水を開発した一流調香師。香りに色が見えるという共感覚を持ち、誰にも作れない斬新な香水を生み出してきたレオナール。世界的なヒットを飛ばしたあと、依頼者だけのための香りを生み出すプライベート調香師となった謎多き彼に、主人公・月見里瑞希は依頼状を出すことになった。
瑞希の願いはかなえられるのか、レオナールは何を手がかりに香りを作りだしていくのか。共感覚を手がかりに、絵画や薔薇にまつわる謎を解き明かしながら、色を香りに変えていくレオナールの鮮やかな手さばきが心地よい、香りにまつわる物語。
感想・レビュー・書評
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お上品な作品。
香水、フランス人の紳士、ってだけでお上品感増すか。
あとは、とても美しいピュアな愛の物語。綺麗すぎる愛の物語
2022.9.9
127 -
良き読書!
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香水のスペシャリストで、その人個人のために思い出の「香り」をつくってくれるという調香師レオに依頼した日本人女性が、彼にひかれていく。レオの謎めいた感じと「香り」というテーマ、食べ物もおいしそうで、かつミステリもありと、いろいろとぶっこまれていて面白かった。外国が舞台になるのもいい雰囲気です。おすすめ。続編読みたい。
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レオが瑞希を選んだ理由が強引だなぁと思いましたが、香を追って丁寧に物語が展開して行って楽しめました。
静かな中に情熱が見えて良かったです。二人の関係がふんわり終わっちゃってるのでそこだけ気になります。 -
25年間、悔やみ続けた過去。亡き父が母に送り続けた絵画や花。なかでも一番最後に送られた絵画「女神の庭」この謎が解明されたとき、世界にたった一つの香水がレオナールの手によって調香される訳だが、「あ、好きだ」と読み始めてすぐ感じ取った。
話しの展開上、どうしても過去の部分は切なくなるが現在軸の瑞希とレオナール、春人と裕奈夫妻と柔らかな空気を纏う登場人物ばかりに悲しさばかりが強調されないのが、また読みやすかったです。 -
天才調香師でお金があって顔が良くてスイーツが大好きで性格も悪くなくって日本語も含め数か国語が分かる…って、かなり都合が良い条件だけれど、こういうのって永遠のあこがれ。女心をギュッと掴むわね。場合によってはスゴスゴ引いちゃうけれど。上品なくせに押すところは押しまっせ!的なレオ、好きだわ~。でも母ちゃん怖そww。続編ありそうな終わり方で楽しみです。
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天才調香師レオナール・ヴェイユは、若くして世界的大ヒットとなる香水を開発した一流調香師。香りに色が見えるという共感覚を持ち、誰にも作れない斬新な香水を生み出してきたレオナール。世界的なヒットを飛ばしたあと、依頼者だけのための香りを生み出すプライベート調香師となった謎多き彼に、主人公・月見里瑞希は依頼状を出すことになった。
瑞希の願いはかなえられるのか、レオナールは何を手がかりに香りを作りだしていくのか。共感覚を手がかりに、絵画や薔薇にまつわる謎を解き明かしながら、色を香りに変えていくレオナールの鮮やかな手さばきが心地よい、香りにまつわる物語。 -
香水に興味があったので、気軽に読めそうな、香水がテーマになっている小説をチョイス。
絵画、色彩といった視覚や、味覚、もちろん嗅覚に訴えてくる描写にワクワクしました。安心して読めるストーリーもよかったです。
人間の汚い部分や、リアルな生活感の描写は殆どないので、好みによってはそこを物足りなく思うかもしれないけれど、綺麗なものを読みたかったので満足。今後悪役も出てきそうな終わり方なので、続編も出るのかも?続きがあるならぜひ読みたいです。 -
なんて美しくて芳しい物語なんだろう。
美しい絵を、香りを、景色を、人の想いを、五感で読む物語でした。