お宿如月庵へようこそ: 湯島天神坂 (ポプラ文庫 な 11-4)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156353

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めてすぐに引き込まれた。
    様々な出来事が、謎解きのように回収され読後は心地よい。

  • 初めて読んだ時代小説だが、堅苦しくなくて気軽にスラスラと読めて良かった。
    宿泊客の事情に梅乃が首を突っ込んでしまう気持ちも分かるし、応援したくなってしまう。
    出てくるお料理も美味しそうで良いお宿。
    今後の梅乃の成長や、秘密を隠し持った宿が気になる。続編も読んでみたい。

  • 梅乃が如月庵で働き始めるまでがあっという間に話が進んでしまい、もうちょっと背景を厚く知りたかったなとは思ったものの、如月庵でのエピソードが面白く引き込まれた。とても美味しそうな料理の描写があるのもよい。生き別れになったお姉さんとの再会はシリーズの次の巻に続くのかと思いきや、再会までこぎつけたのは意外だった。その詳細は次巻で語られるのだろうか。続きも読んでみたくなった。

  • 図書館で借りたもの。
    時は江戸。火事で姉とはぐれた梅乃が身を寄せることになったのは、旅の疲れも浮世の憂さもきれいに消えると噂の隠れ宿・如月庵。クセ者揃いの奉公人と、ワケアリのお客たちに囲まれて、梅乃は新米部屋係として奮闘するが…。

    教育係の桔梗さんの言葉が良かった。
    『お客さんの意向を汲むのは大事だ。だけど、言うなりになるのは違う』

    とても居心地が良さそうな如月庵。泊まってみたいなぁ。
    名前の由来も素敵だ。
    『如月というのは二月、一年で一番寒い日だ。もう一枚、着物を重ねることから衣更着、のちの時代に如月の字があてられたそうだ。心配事や悲しいこと、辛いことを抱えた人に、そっともう一枚着物をかけてあげるような宿でありたい。そこから名付けられた。あたしたちが出来るのは、その程度のことだ。だけど、これだって簡単なことじゃない。部屋係、板前、玄関番、風呂を炊く男衆たち、みんなが心を合わせて、はじめてできる』

    如月庵の奉公人の皆にもそれぞれ秘密がありそうで…。
    梅乃の成長とともに楽しみにしておこう。

  • 「平気。平気。そんな根性の狭い神様はいない」

  • 2019.04.05

  • ~湯島通れば思い出す お蔦主税の心意気~♪ 間もなく湯島の白梅もほころぶことでしょう。男坂、女坂、夫婦坂、湯島天神坂の如月庵という旅館で新米部屋係として奮闘する梅乃15歳の物語。中島久枝さんの描く人情が心に響く新シリーズです。悪戦苦闘の部屋係、雪に涙の花嫁御寮、和算楽しいか苦しいか、一人寂しい河童の子の連作4話。第3話「和算楽しいか苦しいか」が秀逸でした。2017.10発行です。

  • 時代ものだけれど 現代と同じと感じた

  • これから話が展開していきそうなので、星は3つにしましたが、若い人にも読みやすい言葉遣いなのでいいかも。

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