幸福の王子 (ポプラ世界名作童話 28)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591161128

作品紹介・あらすじ

★19世紀末に劇的な生涯を送り、今もなお芸術家たちに影響を与え続ける作家、オスカー・ワイルドの童話集"The Happy Prince and Other Tales"より「幸福の王子」「わがままな大男」「すばらしい打ちあげ花火」を収録。
森山京、石井睦美の美しい文章と、広瀬弦の立体的な絵で、物語の世界をあざやかに立ち上げます。

★町の広場にたつ「幸福の王子」の美しい像は、友だちになったツバメに頼み、自分の体の宝石や金箔を貧しい人々に届けさせますが……。「幸福の王子」
★大男は子どもたちが自分の庭で遊ぶことを禁じますが、ある日、小さな男の子が庭で泣いているのを見て……。「わがままな大男」
★王子の結婚式のために用意された花火の中に、じまん好きな打ち上げ花火がいて……。「すばらしい打ちあげ花火」

感想・レビュー・書評

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  • 幸福の王子、わざままな大男、すばらしい打ち上げ花火の3作。どれも読み終わったあとに、考えさせられるものがある童話。幸せってなんだろう…

  • 『わがままな大男』収録

  • あらすじ不要の有名児童小説。
    そういえばちゃんと文字で読んだことがなかったかもしれない。

    初めて「幸福の王子」の物語を知った時、なんて美しい話なんだと思った記憶がある。数十年経って改めて読むと、ツバメが可哀想になってきた。ツバメはただ王子の我が侭を聞いてしまったが為にその命を犠牲にしたのだ。1晩だけでツバメをエジプトに行かせていれば、彼は死ななかったかもしれない。王子が分け与えた宝石や金だって、貧乏な人は1晩で豪遊して使い切ってしまうかもしれない。貧しい人の心が清いなんてもはやフィクションの中だけの話だ。そんなことを考えてしまった。結局、いくら悔い改めた王子であろうと人である以上自分勝手な部分はあるということだろうか。

    他2作は初めて読んだ。「すばらしい打ち上げ花火」はビジネスの寓話としても読めそう。「恋は死んだの」の台詞が良すぎる。

    ワイルドが繰り返し語った「ほんとうの幸福」は宮沢賢治の「ほんとうの幸」に通じるところがあるように思う。

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