トムと3時の小人 (GO!GO!ブックス 1)

  • ポプラ社
3.91
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本棚登録 : 220
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591170328

作品紹介・あらすじ

●あらすじ
小学生のつとむが古道具屋で見つけた、赤い表紙の本『トムと3時の小人』(下)。図書館で同じタイトルの本を読んでみると、それはトムという少年と「3時の小人」との出会いと別れの物語でした……。

主人公のつとむと、つとむが読んだ本の主人公トム、ふたりの少年の視点から日常の中にひそむ不思議を描いたファンタジー。

「本」にまつわる新しい発見に心はずませる少年の姿を、たかどのほうこの文と平澤朋子の絵で、生き生きと描きます。

感想・レビュー・書評

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  • いつもの図書館の新刊コーナーにあった、高楼方子さんの2021年の作品。

    いわゆる、作中作ということで、これは、現実に何かしらの影響を及ぼす物語なのかと思っていたら、その及ぼし方にとても夢があることに加えて、子供の自立心も促すのではと感じ、大人が読むよりは、これから様々な新しい体験を積み重ねていくであろう、子供たちに読んで欲しい作品だと思いました(まあ、児童書なのでね)。

    本書にも、小学生中学年向けと書いており、私もその当時に読んでいれば、きっと世界の不思議さにワクワク感を覚えて、それを自分自身の力で変えられるかもしれないことに、人生の喜びを感じられたのだろうなと思うと、その斬新な発想の素晴らしさに、高楼さんらしさを感じてしまうのです。

  • 期待を裏切らない高楼方子さんのファンタジー。
    わくわくする展開とラストの爽快感が素晴らしい。
    挿し絵・装丁もすごく内容にあっていて申し分ない一冊だった。

  • 「薄くて文字も大きい…サクッと読める感じの本かな」と思って読み始めたものの、予想外に満足度が高く楽しめました!

    1冊の本がキーとなり、実際に本の物語も語られる形になっています。
    つとむが主人公の現実のお話と、小人がでてくる本のお話。
    二つのお話がうまく絡み、思わず「なるほど!」となりました。
    余韻が残るラストもよかったなぁ。

    全ページカラーで、デザインに凝っているのもわかります。
    ちなみに、いたずらをする小人のモデルは、作者たかだのほうこさんのお父様だそう…!

  • 3年から。お母さんと見つけた古道具屋の中で、つとむは「トムと3時の小人」という本に出合う。気になり図書館に行って読み切ると続きが気になってしまい、古道具屋へ戻るが…刺激的な場面があるわけではないが、常にファンタジーの不思議さがつとむの日常にワクワクのエッセンスを与えてくれる。

  • 本の中に本が挿入されている、という趣向はなかなかかと思いますが、話の内容は、たかどのほうこさんにしては薄っぺらい印象。

    横書きだし、読書の苦手な子を想定しているのかなあと思いました。

  • 小学生のつとむが古道具屋で見つけた赤い表紙の本『トムと3時の小人』(下)。図書館で同じタイトルの本を読んでみると、それはトムという少年と「3時の小人」との出会いと別れの物語だった。そしてそんなつとむを待っていたのは、その「本」にまつわる不思議でワクワクな体験。物語の中で物語を経験する。たかどのさんのそれ系の物語は絶品だな。

  • 「小学生のつとむが古道具屋で見つけた、赤い表紙の本『トムと3時の小人』。図書館で同じタイトルの本を読んでみると、それはトムという少年と「3時の小人」との出会いと別れの物語でした……。
    主人公のつとむと、つとむが読んだ本の主人公トム、ふたりの少年の視点から日常の中にひそむ不思議を描いたファンタジー。
    「本」にまつわる新しい発見に心はずませる少年の姿を、たかどのほうこの文と平澤朋子の絵で、生き生きと描きます。」

  • 小2長女が完読。
    怖いお話だったようです。

  • なんだか中途半端で、残念。

  • 読書が苦手な子向けのシリーズより。横書き&挿絵たっぷり。物語の続きは主人公と一緒に読者が紡いでいけばいい。

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著者プロフィール

函館市に生まれる。『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で路傍の石幼少年文学賞、『十一月の扉』(受賞当時リブリオ出版)で産経児童出版文化賞、『わたしたちの帽子』(フレーベル館)で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞を受賞。長編物語に『ココの詩』『時計坂の家』『緑の模様画』(以上福音館書店)、『リリコは眠れない』(あかね書房)など。近刊に『トムと3時の小人』(ポプラ社)『黄色い夏の日』(福音館書店)など。大人向けの小説に『ゆゆのつづき』(理論社)がある。2021年野間児童文芸賞を『わたし、パリにいったの』(のら書店)で受賞。札幌市在住。

「2022年 『のはらクラブのちいさなおつかい 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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