- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591173299
感想・レビュー・書評
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2022.6.8
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気象学のが藤巻博士、四世代にわたる連作短編集。
すき焼きが食べたくなった。
日本の美徳を学ぶ。
本を読む順番って大切。
すっごい面白い本を読んだあとのほのぼの系は、ダメっていうのがわかった。
違うタイミングで読んだなら、きっとほのぼのして良い話だったのだと思う。
長靴、子供の頃は履いていたが大人になるとよっぽどでないと履かない?
あ、ラブシャでよく見るかも、長靴。
と思いながら読んだ。
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気象学者の藤巻博士とその家族の物語。約60年、4世代の家族が繋がる物語は、心穏やかにしてくれる一冊でした。(1話だけ異色な物語もありましたが…苦笑 もしかして成美の相手、玲の父親はあの人?と勘繰ってしまう自分も…)
天気は変えられない。あるがままを受け入れるしかない。せめて、地道にコツコツと備えるしかない。1958年の藤巻博士と2022年の藤巻博士にブレがなく、彼の周りは時間がゆっくりと流れる気がして居心地が良さそう。 -
「わからないことだらけだよこの世界は、だからこそおもしろい(P72)」
天気の研究に生涯をささげた藤巻博士一家の4世代の歴史を描いた一冊(王様のブランチでも紹介されていた)。1958年~2022年までの60年の物語(全6話収録)で、全話藤巻博士視点かと思っていたがそうではなく、家族&周辺の人物視点で複雑な家族の生きざまが描かれる、中盤に賛否両論あるような話もあり…1話と最終話が微妙に繋がっているのがいい感じだった。瀧羽さんの作品が好きは人にオススメ。 -
気象の研究者である藤巻博士とつながる6人が、それぞれ主人公となる短編集。藤巻博士の奥さんになるスミさんから始まってひ孫にあたる玲くんまで4世代にわたるので、時代背景も異なるし、隣家の奥さん、息子の不倫相手、防災課の職員とか、関係性を理解するのに一瞬とまどうけれど、テンポ良く読み進められる。タイトルは二十四節気で、お天気の描写が印象的。
「人間も、他の生きものも、あるがままを受け入れるしかない」
「役に立つかどうかを基準にものを考えるのって、研究者としてどうなんだろうな」
藤巻博士のように純粋に一つのことを究めることは難しいけど、ものごとの捉え方や心の持ちよう次第かなという気がする。読んでいて、心が軽やかになる感じがした。 -
平和で静かな家族の日常。こういう何も起こらない幸せが好き