覇王の後宮 天命の花嫁と百年の寵愛 (ポプラ文庫ピュアフル Pは 6-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591177945

作品紹介・あらすじ

<内容紹介>
急死した烈国皇帝の葬儀に招かれざる客がやってきた。成国公主・史金麗――先帝の後宮に入るはずだった美しき花嫁は顔も知らない婚約者の棺にすがりついて泣き崩れる。その様子を新帝・元世龍は疑わしげに見ていた。占いによれば金麗は「愛した男に天下をもたらす伝説の瑞兆天女」だという。側近は亡き父帝に代わって彼女を娶れと言うが、世龍は気が進まない。一方、金麗には世龍に嫁がなければならない「理由」があって……。

<著者プロフィール>
「三千寵愛在一身」で2010年度ロマン大賞を受賞し、同作でデビュー。おもな著作に凱帝国を舞台にした中華寵愛史伝「後宮史華伝」シリーズ(集英社オレンジ文庫、コバルト文庫)のほか、「九天に鹿を殺す」(集英社オレンジ文庫)、「ユーレイギフト」(集英社オレンジ文庫、陽丘莉乃名義)、「耀帝後宮異史」シリーズ(小学館文庫)など

感想・レビュー・書評

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  • 私、この作者さんの後宮ものは好みなんですよ。

    今回は主人公の性格もとても好ましくて、楽しかったです♪

  • 2人の恋の駆け引きに胸がキュンキュン
    恋愛だけじゃなくて、後宮のドロドロもあって
    やっぱり期待を裏切らない面白さ

  • はるおか先生の中華後宮モノの文章の美しさには毎度痺れる
    恋愛、帝位争い、他国間情勢、妃嬪の攻防もガッツリ盛り込まれて読者を飽きさせない展開で楽しく読了

  • 婚姻のため烈国にやってきた金麗は国王急死のためその息子世龍に嫁ぐことに。瑞兆天女の化身である金麗を巡っての攻防などもあるが、惹かれ合いながらも反発する二人の恋愛物語。

  • おっっっっっっっっもしろかった………………………………………………………………燃え尽きた………………………………………………………………………………………………。

    弱い心を武装して強気に出る女、すき。
    感情を自覚した途端いつくしまずにはおれない男、すき。

    中盤までのこの二人のすれ違…………違………………(?)い方が絶妙で、種馬だのもよおすだの色めいた話があけすけで全然色っぽくならないのが軽妙で面白い。
    なんとなく金麗に涼宮ハルヒを感じてしまった。ハルヒほど横暴じゃないが。
    互いに全然気を許しあっていない時期のちぐはぐバディ感もそれはそれでよい。
    からの、心情を自覚した金麗の心の弱りかたがたまんねえ~~~~~~~!!!!!!!!!
    ここ読んでるときには「おいおいおいおいそれはないんじゃないの世龍(訝しがれよ!!!!)」って思ってたんですけどちゃんと後ほど彼自身の口から語られていたのでウーーーーーーンまた作者の手に踊らされてしまった(気持ちいい♡)と頭痺れさせてた。あと金麗自身が自分のために絶対に気づかない(文化をこき下ろすところのお粗末な演技とか)点についても世龍がちゃんと指摘するから置いてけぼり感がなかったのもよかった。

    本筋には関係ないけどここでの永賢と世龍の問答がいわゆる漢文とか故事成語に出てくる皇帝と臣下の問答みたいでよかった。というか全体的に表現もそうで良かった。「〇〇にして‪✕‬‪✕‬せず」みたいな言い回しとか。あと世龍が迅との開戦に逸る老臣を宥めるところの語り方とか。
    色々性癖が事故ってスキってのもあるけど単純に地の筆力も抜群に高くて読んでて全然飽きないの凄い。楽しい。読み応えのある硬質な文章。すき。

    話を戻して、いやそう、あの、やっぱり女主人公たるもの崖上から身投げしないとな!? あのシーンめちゃくちゃスキ~~~~~たまらん。自分の命だけが大事だった人間が守りたいもののために自分の命をなげうつのすき。しかもそれが純然たる善意とかじゃなくて一抹の諦めを含んでいるのがたまんねえ~~~……………………。
    あの場面のあとのデレデレになってる世龍もいいよね、うんうんお前がなんと言おうと俺のことを心底愛しているんだろみたいな感じ。なんかこう、図体がデカくて力も強くて女一人屈服させるのなんて訳ない男がしんそこ慈しみたい女に頭が上がらないの図がすきなので……。動物の求愛みたいで素朴で可愛いな…………って思う…………。
    あとこの二人よく考えたら金麗のほうが歳上じゃんね、スキ、、、

    男と女が強感情キャッチ(ドッヂ)ボールしてる間に突然「女ごときに入れあげて籠絡されるとか我が宿敵として解釈違いですが!?」みたいなテンションで豪速球投げだす強火ライバル李虎雷すき。最終的に「ふーん、おもしれえ女」みたいに落ち着くのもすき。
    なんかこういう高飛車なやつ最近すきだな。妙なテンションで面白くてここ二人の話もうちょいやるのかと思ったらやらなかったから続刊とかで読みたい。読みたいなあ~~~!!!!!!!!

    炎魁と世龍の決着もすきだし、あとこういうののオチで出てくる思い込みイカレ女みたいなのもすきなんだよな。蘭貴妃。最後まで取り乱したり現実に気づいたりすることもなく話の通じない人間、とりわけ女はすきだ……妄執の果てって感じがして…………。それが生まれながらでもなにかをきっかけに狂ってしまったのでもいいんだけど。なんか本当に狂人ムーブしてて良かった。
    最近こういう悪役すきだな……強い。絶対勝てないし分かり合えない気がする。

    ここ二人で問答してるときの金麗、作中で一番すきかもしれん。
    「返り血は輝かしい戦績の証ではない。それは怨みの刻印だ。俺に殺された者たちが一矢報いるため、最後の力を振り絞って吐瀉した怨念なんだ」とか
    「あなたが浴びた怨念があなたからわたくしを奪うその日まで」とか
    こんな、こんな……こんな言い回し……すきにならないわけがない…………。
    ここね、「あなたはかならずだれかに怨まれ、かならずだれかに陥れられる」とか、この……突きつけるような言い方が凄く……天女みたいだなって思いました……。宣うものだから……宣告するものだから……。

    はわ~~~………………良かったワ~~~………………………………って余韻に浸ってたらぶっ込まれた「年をとっていく君を見たかった」である。
    いやさあ、そう、そうなんだけどさあ、確かにはじめからそのように描かれていたんだけどさあ、全然視界の外からの忍殺でびっくりしちゃった。ステルスキルにもほどがある………………………………よりによって最大の傷跡である……………………………………………………。

    この読後の感想打ってるときに登場人物の名前をどれだけ正確に思い出せるかでどのくらいその作品をすきになってしまったかが測れると思ってるんですが、そういう意味ではこれはめちゃくちゃすきになってしまった………………………………すきになってしまったので続刊をお願いします………………………………………………。

  • コバルト文庫と内容は変わらないのに、これポプラ文庫でいいんだ!と思った。変わらず面白かったです。勝気なお后さま、よい。

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